• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

視察初日の5月20日。
この日の訪問先は
●森ビルの大連子会社
●領事館大連事務所
●商工会議所
である。
以下、この日のダイジェスト。
■大連空港→市街地
空港から20‐30分に市街地があるところは大連の強み。空港からバスで市街地に向かうと、たちまち渋滞に巻き込まれる。中国の車の多さは、ひときわ目立つ。一方で北京などで見られる自転車がない。これは「坂が多いから」だという。市街地に近づくに連れ、高層ビル群を目にする。ところどころ工事中で、以前大連を訪問したことのある人たちが言うように、大きくこの都市の様相が変わったようだ。急成長の渦中にあることを思わせる。
■森茂大廈
日本の森ビルの出資する子会社を訪問。市街地の中心街に位置するAクラスのテナントビル。入居率は実に9割。そのうちの7割が日系企業だという。中には自治体関係の団体も入居している。大連にはこのようなAクラスのビルは6棟しかない。今後、海岸沿いなど各地での開発が控えており、増えていくという。大連の町については、いわゆる「反日暴動」の際にも、まったく被害が生じなかったエピソードをはじめ、親日的だという。これは歴史的経緯による。他のテナントビルに比較して当ビルの強みは、クレーム対応への誠実で迅速な対応などや、築14年だがきれいな内装を維持してきている点などだとのこと。
■領事館大連事務所
所長より、中国の最近の動きを聞く。数値で見ると、中国の成長率はすさまじい。この30年間毎年10%以上の成長率だという。一方の日本は、どんどん転落しあるシンクタンクによれば、韓国をも下回っているという。リーマンショックでの落ち込んだ景気も、中国ではすでにV時回復している。これは4兆円の大規模な財政出動の効果と見ていい。不動産や車などに税によるインセンティブを設けるなどした。統治体制も天安門事件以後は安定している。富裕層や中間層が増え続けている。懸念としては「不動産バブル」がある。中国経済は、いかに儲けるかの「マネーゲーム」経済の性格を持っている。中国は一人っ子政策を維持しているが、それでも2050年までは人口は増え続けると推計されている。一方高齢化率も10年~20年先には20%に到達するだろうとのことであった。すさまじい成長と、共産党独裁政治の矛盾、そして環境や高齢化などの課題など、様々な側面を見た。
■商工会議所
ここでは商工会に加盟しているキャノン関連会社の方に話を聞いた。「まず大連」というようにアンテナショップ的な性格を持つのが大連。日本企業が中国で事業を進めようとする際に、まず大連でやってみるという。親日的で比較的事業が着手しやすいことと、北京という大都市が近くにあることが主な理由。どの会社も慢性的な人手不足に悩んでいる。採用時は、新規の人の紹介を促すインセンティブを設ける。以前は質の高い食用油だった。最近は携帯電話のプリペイドカードにしているという。地方都市には人材が集中しているが、①割安な住宅価格、②少ない生活ストレス、③低い物価水準、④都市化の進行などの理由があるという。最近は最低賃金が上がってきている。最低賃金については、市からのガイドラインが示される。中国は終身雇用ではなく、契約社会だ。商工会としては、法人化が当面の目標。日本人学校を建設する際の税免除などの利点が考えられる。中国の内陸部の発展はインフラ整備が不十分であり輸送が大変なため、今後もしばらく湾岸を持つ海岸線沿いの都市が成長を続けていくだろう。


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