何らかの理由で、
親と過ごすことのできない子供たちは、
児童養護施設が家庭のような位置づけとなる。
3歳から高校卒業まで、
子供によっては中卒で社会に出るために、
中学卒業の年齢までが、
この児童養護施設入所の対象年齢となる。
私たちの社会は20歳の成人になると様々な権利や、
信頼が得られるが、
それまでの年齢は未熟であるとされる。
自分の経験に照らしても、
この年齢が未熟なのは確かであって、
これがいけないということではない。
ここで言いたいのは、
対象年齢を超えて児童養護施設を退所したものの、
20歳に至っていない人たちが多数存在し、
制度の狭間で生活に困っているという事実がある、
ということ。
その人たちは、
社会人としての信用がないため、
家を借りることができない。
かといって、
働くことのできる年齢であるため、
生活保護のお世話になることもできない。
制度の狭間で見落とされてきた。
この人たちの受け皿が、
実に不足している、
という話なのである。
生活に困った人たちの中には、
犯罪に走るものも少なくないと聞く。
この問題は単に入所している人たちをどうするか、
という問題なのではなく、
社会全体に関わりを持つ課題なのである。
これを解消する取り組みとして、
「自立援助ホーム」という名で
公的機関が補助金を出し、
家賃を支払いながら20歳を待ち、
もしくは社会に出る準備が整い次第、
社会に巣立っていくような仕組みが整いつつある。
後発の政令市のさいたま市にとっては、
この分野は新しい分野であり、
ようやく市内に「クリの家」という
NPOの運営するホームが立ち上がったところである。
県内には上尾に同様の施設がある。
児童養護施設を出た者を、
すんなり受け入れてくれるほど
社会はやさしいものではない。
いつもながらに自問自答する。
自分がいかに世の中のことを知らないのか。
社会はもっと包容力をもっていいのではないか。
私たちは身近なところに目を向け、
積極的に課題を解決すべきではないか。
そして、そのために自分にできることは何だろうか。
と。
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10月20日
●午前、自宅にて事務整理など
●午後、行革特別委・事業仕分けについて
構想日本出打ち合わせ
●夜、明大大学院で松沢神奈川県知事(客員教授)の講演
…たばこ禁止条例の制定や知事としての行動など。
自らの言葉ではっきり発言する姿勢に
学ぶべきところがあった。
●明大大学院・関係者との懇親
10月21日
●午前、自宅にて事務整理など
●午後、川崎市視察
…①多文化共生への取組
外国人代表者会議などの取組
②住宅基本条例
住宅困窮者への側面支援策など
●夜、議員との懇親
10月22〜23日
静岡市・静岡県・浜松市へ、
それぞれ視察・研修へ。
●22日午前、静岡市視察「政策法務推進計画」
…分権時代への対応などの理由から
全庁的な政策法務の取組を計画的に進める。
●22日午後、静岡県研修「しずおか新公共経営シンポジウム」
…NPMのメリット・デメリットなど
●22日夜、交流会に出席
…主催県職員、北大路教授らとの懇親
●23日午前、浜松市視察「保有資産の一元化」
…施設カルテの作成などデータを見える化し、
効率的に管理していく試み
●23日午後、浜松市視察「債権管理条例」
…滞納対策の効率化など。
●浜松市視察「国際化政策」
…外国人が全人口の4%にのぼり、
各種の課題に取り組んでいる