12日午後、
明治大学大学院の政策創造(青山やすし先生)
の授業に参加させていただいた。
テーマは、「アメリカ市民運動の財政」で、
アメリカのNPO活動家を講師に、
NPOの運営や
ホームレス支援の事業内容などを聞いた。
講師:ロザンヌ・ハガティ氏
(コモングランドコミュニティ代表)
以下、ロザンヌ氏と青山先生の話の主な内容。
●コモングランドは、
ホームレス支援団体である。
総資産で30億円を持つ巨大なNPOだ。
自社ビルも持つ。
●アメリカには、
個々人が社会の課題に関心を持つという伝統がある。
アメリカ市民社会の背景は、
宗教的考えを伴ったヨーロッパからの移民による。
自分たちでソーシャルサービスを作ってきた。
●CRA法(地域再投資法/Community Reinvestment Act)
は重要な法律。
企業の社会的責任が果たされる。
日本ではまだここまで来ていないが、
遅れていると言うわけではない。
国民の意識が変わらないといけない。
日本型市民社会を模索中だ。
●この40年で政府の役割が変化した。
現在は「監視」と「銀行」の役割だ。
コモングランドでは、
政府の補助金から独立するべく、
企業・個人からの寄付か、
収益事業で資金をまかなう努力をしてきた。
現在35%は自分たちで収入を得ている。
新しいビジネスモデルを提示し、
それが企業に理解される。
企業には結果を出すことを求められる。
●NPO団体の運営について、
①独自の努力をしている
②企業に対し、
結果を出し、事実を示すこと
③政府に新制度を作らせる
④運営に有能な人たちに関わってもらう
ことが大切。
NPOセクターは、
効率的で重要な役割を果たす。
暴力団が使用するかもしれないが、
団体が効果を出しているかどうか、
で判断する必要がある。
●ホームレスの定住には、
個々にいろいろなことを聞くことが役にたった。
ホームレスを細分化し分析するとともに、
データを示した上で経済効率性を主張した。
15%のホームレスは、
医学的な事情などがある。
7万ドルのコストがかかっているのである。
以上である。
ちなみに私は4月より同大学院の生徒となる。