• 「猫の手貸します」

本日午後、経済産業省関東経済産業局の主催の
広域関東圏コミュニティビジネス推進協議会
シンポジウムに参加した。

推進協議会・幹事会からの報告、
㈱NTTデータ経営研究所の村岡元司氏の問題提起後、
事例発表とパネルディスカッションが行なわれた。

● 事例発表
(1)「㈱黒壁を事例に〜多様な主体がまちを変えた」
  NPO法人まちづくり役場 理事長 山崎弘子
(2)「上勝ブランドを全国に轟かせたリーダーの町興し戦略」
  ㈱いろどり 代表取締役副社長 横石知二

● パネルディスカッション
「コミュニティビジネスによる地域再生への挑戦!」
[パネリスト]
 NPO法人都岐沙羅パートナーズセンター 運営理事 大滝聡
 立教大学観光学部兼任講師 大下茂
 NPO法人ナレッジネットワーク 理事長 柳田公市
 NPO法人えがお・つなげて 代表理事 曽根原久司
[コーディネーター]
 NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター 
  代表理事 永沢映

私が個人的ニ印象に残った部分を以下に記したい。

   ★  ★  ★

■「上勝ブランド」
徳島県上勝町は、
料亭で出す「葉」の出荷で
お年寄りが元気になった町、
として報道され、一躍脚光を浴びることとなった。

人口は2000強、高齢化率は40%を超える。
しかし寝たきりは2人しかいない。
事業がお年寄りを元気にさせ、
健康をもたらしていると言う。
コミュニティビジネスが、
福祉や医療の役割も担う、
という稀有な成功例だ。

外から来た職員の熱意と汗、
アイデアが詰まった試みであった。
地元のお年寄りは当初見向きもしなかった。
しかし、試行錯誤の末、
177人のお年寄りが、
「葉」を出荷をするに至る。

最も稼ぐお年寄りは200万円。
年額ではない。月収である。
全体でも30億を超える一大産業となった。

高齢者用の特殊なパソコンを駆使するという。
徳島の山奥で…。

従来の地域リーダーが引っ張る形から、
プロデューサーが説明上手で
住民の意識をかえることで組織を活性化させる。

結果的に、Uターン者が増え、
人口は減少しないようになったという。

パネルディスカッションから
これまで実践されてきた
コミュニティビジネスにおけるキーワードは、
(1)地域を愛している。
(2)地域で人々が協力している。
(3)ビジネスという視点がある。

・人が大切。プロデューサーの存在。
・楽しくなければ仕事ではない。
・受け入れる地域の哲学。
・全体の中の位置づけを明確化する作業が必要。
・「公=行政」の考え直しが必要。
・表現力を身につけなければ情報が生きない。

地域産業の捉え方
①マーケット訴求型へ
②推譲の精神の重視型思考へ(現場へ出て歩く)
③ネットワーク型の産業構造へ
④循環型・持続発展型の地域活用へ
⑤市民参画推進型/分担・連携・事業参画型産業システムへ