• 「猫の手貸します」

原発事故は、いまだ終息を見ない。
現場で命の危険にさらされながら
奮闘する方々のことを想像しつつ、
報道からもたらされる情報に不安と安どを繰り返す毎日だ。
この原発事故について、
私は、少し敏感な方がいいと思っている。
これはペットボトルの買いだめを推奨するような話ではない。
これまで専門家の意見を聞いていた中で、
やはり武田教授の見解には、
耳を傾けておきたい。
同教授のスタンスも、
「最初は危険と思い、徐々にゆるめていく方がより適切な方法」
とのこと。私も同感である。
何かあってからでは遅いので、
パニックや混乱することは全く必要はないが、
できる限りのリスク回避策を執った方がいいと考える。
現時点での対応として、
武田教授の見解を私なりに抜粋しておくと、
以下のようになる。
関心のある方は直接、同教授のブログを
お読みいただき判断していただきたい。
なお、「引用はご自由にどうぞ」とのことなので、
下記に当該部分をコピーしている。
▼ 武田邦彦ブログ
▼原発 緊急情報(31) 結局、子供はどのぐらい被曝するか?
http://takedanet.com/2011/03/31_03f9.html
●放射線が強い時期に子供にできるだけ被爆をさせない。
●福島県の子供はせめて最初の段階でできるだけ被ばく量を減らしておく。
●子どもたちは我慢するとストレスもたまるだろうが、
 1ヶ月ぐらい何とか頑張って、
 放射線物質が下がってきたときに安心したほうがいい。
●残留した放射性物質が最終的に見て
 どのくらいになるかということを今はまだはっきりわからない。
●チェルノブイリの時には爆発的だったが、漏れたのは一瞬。
●現在の状態は世界的に見てもそれほど経験したことがない。
   ☆   ★   ☆
このような時に、大人が注意しなければならないのは放射線が強い時期に子供にできるだけ被爆をさせないということです。
残念ですが、長期間、汚染された土地に住まざるをえない福島県の子供は、これから長い間被爆するのですから、せめて最初の段階でできるだけ大人が注意をして、被ばく量を減らしておいてあげなければいけないと考えます。
つまり、政府や専門家は「安全だ」と言っていますが、現在は「安全」を強調するよりも、できるだけ放射性物質に触れないようにしておいて、2、3ヶ月後に状態がはっきりして危険がなければそこで普通の生活に戻ったらいいと思っているのです。
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4ヶ月後に放射性物質の量が減った後、半減期が30年のものを中心にして減っていきますから、放射線はあまり減っていきません。
しかし、東京等の大都市では、道路もビルもコンクリートやアスファルトでできていますので、雨が降っても放射性物質が土にしみるということはありません。
このような状態のときに、今までの経験が生きるかどうかはまだ判らないのです. でも、東京が「やや安心」ではないかというわたくしの考えは東京がアスファルトとコンクリートで固まっているということもあります。
反対に、福島市など田園地帯に近い地域は、土に放射線物質がしみ込む可能性が高いので、なかなか汚染がとれないと思っているからです。
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ペットボトルの水を飲んだり、3月11日以前の食材を探したり、家からあまり外に出ないようにしたりする生活を続けると、とても疲れると思います。お子さんもストレスがたまってくるでしょう。
しかしわたくしは今、楽をするのではなく、1ヶ月ぐらい何とか頑張ってもらって、放射線物質が下がってきたときに安心したほうがいいのではないかと思います。
またここに書きましたように残留した放射性物質が最終的に見てどのくらいになるかということを今はまだはっきりわかりません。チェルノブイリの時には爆発的でしたが、漏れたのは一瞬でした。これに対して、現在の状態は世界的に見てもそれほど経験したことがないのです。
その段階で、今までずっと私達専門家が守り続けてきた「放射線障害防止の法律や国際的な規制」を一気に緩めてしまい、「大丈夫だ、安全だ」というのは、これから長い間、被曝せざるを得ない子供たちのことを考えると賛成ができないのです。
最初は危険と思い、徐々にゆるめていく方がより適切な方法でしょう。