• 「猫の手貸します」

ここに、原発事故の対応について、
一つの情報として、
武田邦彦教授のHPの文章を紹介する。
http://takedanet.com/2011/03/13_f800.html
(※諸説ある中の一つですが参考にしています)
原発事故の報道が続いているが、
何か重たいものが胸に支えている。
この問題は周辺の福島県内の
方々の問題であるとともに、
首都圏に済む私たちの問題でもある。
風向きでは静岡までが
対象地域となるかもしれない。
政府発表や各種報道聞いても、
「安全だ」という言葉ばかりが並んでいる。
しかしこの情報化社会において、
「なぜ安全なのか」の「なぜ」の部分を、
明確に示され、説明されて、
はじめて国民は一定の理解の段階に至る。
すでに多くの国民が、
インターネットを駆使して
各自が情報を収集している。
逆に。
それを示さない現在の政府も報道も、
見ている側、受け手としては、
安全だと言われるほど、
いっそうの不安が高まっていくのである。
もしパニックを恐れるあまり、
情報を小出しにしているとすれば、
もしもの時には、それまでの不安が、
それこそ一気に不安定な行動を
助長することとなるだろう。
今、提供すべき政府の情報、報道は、
以下のようなものではないか。
まず最悪の事態でどんなことが起こりうるのか。
これを丁寧に示すべきだ。
必ずしも起こるわけではないし、
起きなければそれに越したことはない。
それで批判されても、いいではないか。
そして、現時点から今後の状況の推移において、
段階ごとに、どう行動することが、
それぞれの生活環境への影響を
回避することとなるのか。
こうした自分で判断し、
行動を促すに足る情報である。
情報不足は、誤った憶測をうみ、
マスクの買い占めや、イソジンの誤飲など、
すでに市民の生活に
じわじわと影響を及ぼし始めている。
できるだけ早く、国民を信頼して、
こうした丁寧な説明をいただきたい。
自衛隊員や警察官ら
現場作業員の決死の行動には、
本当に頭が下がる。
家族に「もう戻れないかもしれない」
と言う、その心境に思いを巡らせたい。
こうした方々が
命を賭けて対処している中、
政府はこの方々だけを頼りにするだけではなく、
国民を信頼して
丁寧な説明責任を果たすべきである。