• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

3月4日、20時30分ごろ。
2月議会が終わった。
この任期最後の議会が終わったということでもある。
2月1日から始まり、一ヶ月超。
ほぼ毎日議会に通い続けた。
一言で言えば、
「4月の選挙を意識した政局にまみれた議会」
であった。
いま思いつくままに報告しておきたい。
先ず議会の冒頭。
市長の立ち上げた政治団体「埼玉改援隊」をめぐるやり取り。
既にブログに記しているが、
緊急質問、決議と、市長の政治活動への
議会からの異例の干渉であった。
もちろん決議には反対。
しかし議会は過半数が賛成。
議員定数削減条例。
これについても、既に述べた。
元々は自民党が提案していたものを、
私たちも覚悟を決めて提出したものだ。
途中、議長の不可解な、「上程せずに預かる」という行為や、
委員会付託を省略する等の圧力もあったが、
我が会派の団長が務める議会運営委員会委員長の辞任をしてまで、
この議案の上程、成立にこだわった。
当の自民党さえ賛同すれば、
過半数の賛同を持って成立するはずの議案だったが、
「説明会が終わったこの時期に提出するのは適切ではない」
など、理由にならない理由で否決されてしまった。
この定数の問題は、
決議で改選後の議会に申し送られることとなった。
責任を持って継続して取り組みたい。
私が委員長を務める市民生活委員会。
各種の審議を行い、
自転車条例や文化芸術創造都市条例、多目的広場など、
各種の案件の審査や調査を行なった。
これが最後の委員長の役割だったわけだが、
この約2年間、各委員の協力の下、
初めての委員長という役割を果たさせていただいた。
この件は後ほど別に記したい。
その市民生活委員会での議論も含め、
いくつか議案や調査項目でも留意するものがあった。
市長のマニフェストを基に提案されたのが、
「文化芸術創造都市条例」と「ノーマライゼーション条例」。
前者は継続扱い(事実上廃案)、後者は成立(附帯決議付き)。
前者は文化を市全体で振興することで、
市民生活を豊かにしていこうというもの。
「心のごはん」を重視している私は、もちろん賛成していた。
結果的に私の目の前で継続扱いされるのは、大変悔しい。
が、内心はどこか「ほっ」としている自分がいる。
少し急ぎすぎた感がある。
マニフェストの時間的制約を余りに気にしすぎると、
内容が薄っぺらくなりがちだ。
時間も重要だが、それ以上に内容重視としていただきたい。
じっくり練り直し、内容の濃い条例として、
再び議会における審議に付されることを期待したい。
後者の条例は、 
障害者・健常者の分け隔てなく、
誰もが差別のない環境で
生活できるような社会を目指していくという内容だ。
修正案が出る直前まで来たが、
さすがに清水市長と対決姿勢を前面に出す自民党も、
これを修正したり否決したりはできなかった。
公明党や共産党が同調しなかった。
障害者当事者たちが、
障害の区別なくお互いを認識しあって
議論を続けてきたプロセスで出来上がったこの条例。
関係者は、この条例ができたからと言って
闇雲に財政出動を要求するものではないだろう。
しかし、自民党からはその懸念が前面に示されていた。
もう少し、障害者の置かれてきた歴史的経緯に
想像力を働かせるべきではなかったか。
この条例は画期的なものであり、
清水市政の一つの、そして大きな成果となるだろう。
議員提出議案「自転車条例」。
私の所属する会派の提出していた
この条例は結局「継続」審査の扱いとされた。
内容を否決できなかったのだろう。
継続で廃案とされてしまう悔しさはあるが、
多数派をもってして否決させなかったのは、
ある種の成果かもしれない。
改選後には、きっと日の目を見ることだろう。
この議員提出議案を議員が立案するには、
この議会の壁とともに、行政職員の壁も存在する。
この二つを乗り越えて初めて、
議員の作成した条例は成立する。
政策創造が、政治的な意味で、いかに困難なのか、
を強く実感したプロセスであった。
行政区境の変更を求める市民からの請願。
「浦和区と南区にまたがる神明地区の浦和区への編入」
について、住民合意の有無などについて審査され、
議会全体は「趣旨採択」という判断。
しかし、私たちは、
請願者のこれまでの苦労と意を汲み取りつつも、
現在まで住民合意の最低基準が
満たされていると判断できないことから、
「不採択」という判断とせざるを得なかった。
その他の請願でも、
私たち独自の判断をしたものが少なくなかった。
他の勢力が趣旨採択や継続などという判断に流れていく中、
私たちは徹底して議論し、考え抜いて、
最終的にいあった結論に従い判断を貫いた。
選挙を一ヶ月前に控えるこの時期は、
誰しもが不安を抱えているし、
少しでもリスクを取り除きたいものだ。
請願書の内容の利害にかかわる議員は、
その請願に採択まではしなくとも、
不採択で批判されるリスクを取りたくない心理は理解できる。
ただ、それによって、
判断がゆがめられてしまうようでは、
議員としてはいかがなものか。
どの案件、とは言わないが、
選挙の前ということもあって、
議ないの中では、驚くほどおかしな判断が続いた。
市民の権利に基づく重たいものであるからこそ、
この請願の審査は、
議員も選挙目当てで目先の判断をせずに、
真剣に調査し審査し、その上で責任ある判断をするべきである。
こんなことはいうまでもないことだが、
いかにそれがないがしろにされているか。
請願の成立は、
行政に対して大きなメッセージを送ることとなる。
安易な市民迎合による成立は回避すべきことを、
議員は肝に銘じておかなければならない。
いい加減な判断をしている議会の勢力は、
有権者は見抜くだろうし、後々に歴史が審判を下すだろう。
そして議会最後の場面。
19時を過ぎたころ。
「議長、動議!」
我が会派の議員が挙手し、動議を提出。
内容は、継続を前提とした
議案・請願を直ちに審議し採決すべき、
というもの。
残念ながら。
結局、賛成少数で葬られてしまった。
この件も既にブログに記しているが、
議会が判断を放棄するというのは、
原理原則に照らし、あってはならないことで、
こんなことを決めてしまう今の議会とは何なのだろう、
と改めて大きな疑問と怒りが沸いてきた。
これらを総合して。
多くの場面で、残念ながら数の面で敗れた。
数の現実の戦いで敗れ続けた。
議会とは、過半数で物事を決する、
という面を見れば、数は絶大な力を持つ。
しかし、筋道を曲げてまでの数の獲得は、
自分の政治家としての存在意義までを
脱ぎ棄ててしまうこととなろう。
私たちは負け方としては、
決して恥ずかしいものではなかった。
筋道を通し、言うべきことは言ってきた。
こうした側面から見れば、
議会内のもう一つの極・選択肢を
形成することはできたのだろう。
そもそも。
全体像で見れば、市長が交代したことで、
市政が大きく変化してきている。
この混乱もまた、市長交代による効果であり、
次の時代の姿に形を変えるために通らねばならない道なのだろう。
それでも。
心には悔しい気持ちが沸々と残る。
屈辱的な想いを何度もした。
この悔しい気持ち。
これは次の任期でチャンスをいただき、
きっちり返させていただこう。
内に秘めておきたい。
市民への言葉を届ける際のエネルギーに転嫁したい。
以上、主観の入った2月議会報告を終わります!