• 「猫の手貸します」

定数を54に削減する内容の条例案が否決された。
この模様については、
新聞各紙で報じられている。
私たちの会派が、
他の会派と連名で提出していたものだ。
「54」という数。
現在の議員数が64名。
地方自治法により定められた
人口から割り出す定数の上限数が、
まさにこの数字である。
この64を市議会では、
すでに60まで削減をする、
と決定している。
だからこのままだと、
4月の選挙は60の定数で迎えることとなる。
ここからさらに「6」削減して、
54の定数にしようというのが、
私たちの会派の提出した条例案であった。
この「54」。
私たちがオリジナルではない。
実は自民党会派が、
昨年示していた数字であった。
それも公の場で、議会内外で、
議員各位にも、市民にも大々的に発信していた。
その自民党。
「製造物責任者」である。
どう判断するのかが注目されたが、
結局は「否決」という採決態度であった。
明快な意思表示も示されないまま、である。
数の上から見れば、
すでに昨年12月の時点で、
自民党さえ決断すれば、
この条例案が成立した状況が
あることは申し添えておく。
いかにも削減をする勢力のように装い、
議会での判断では、
結局はこうして選挙における保身を
優先しているとしか思えない行動をする。
改革を偽装している、としか思えない。
私たちの条例提案を「パフォーマンス」だと、
自民党は討論で述べた。
ならば、パフォーマンスが出る前に、
なぜ自らの名前を記した条例案を、
堂々と提出しなかったのか。
これを「語るに落ちる」という。
まだ会期は続いているから、
やる気ならやればいい。
自民党の名が冠していない条例に賛成できない、
ということなら、改めて自民党の名で堂々と提出すればいい。
私たちは喜んで賛成する。
晴れて定数は54として決定される。
しかし、そうはならないだろう。
結局は4月の選挙の定数を確保することが優先なのか。
本会議最終日に決議を挙げてお茶を濁すのだろう。
本気で削減をしようとしていない、
偽装改革の臭いが立ち込める。
こうして議員定数削減は、
この任期中に実現できない見通しとなった。
この定数削減については、
私の見解も含めて後ほど掘り下げて述べたい。
ここでは報告にとどめておく。