• 「猫の手貸します」

またも無所属での挑戦です。
政党の公認も、推薦も受けることはありません。
私は決して政党を否定しているわけではありません。
入るに値する魅力的な政党があれば、
頼まれなくとも喜んで入党するでしょう。
政党を嫌悪しているわけでもなく、
議会内では民主党所属議員と会派を組み、
時に市長選挙をともに戦い、
時に事業仕分けを実施し、
会派共通マニフェストも作成しています。
この点では柔軟な考えを持っています。
また、入りたいのに入れない、
というわけでもありません。
現に民主党、みんなの党、
そして清水市長の「改援隊」から、
それぞれお声掛けをいただいています。
それでも、「無所属」という立場を継続します。
一つには、
選挙を有利に戦うために政党にお世話になる、
ということがどうにも納得がいかないのです。
前回の選挙は「最下位」。
そんな悠長なことを言っていられるのか、
と厳しい言葉もいただきます。
確かに当落ラインを行ったり来たりした
前回の開票時のことは、
生涯忘れることはないでしょう。
今でも夢に出てきます。
しかし、それでも選挙で下駄を履かせてもらう、
という軽率な気持ちで政党に所属したくはないのです。
これは政党政治を重んじるからこその信念です。
また、組織や団体の意向ではなく、
自分の鮮明な主張を通じて
さいたま市政の現状を市民に知っていただくこと。
それとともに、
議員に当選した際の私の行動の方向性が
明確となる点も挙げられます。
組織や団体に依存せず、
自らの主張を鮮明にして挑戦するということは、
その主張に賛同できない方は、
私に投票する動機が存在しなくなることとなります。
いわば私の投じていただいた票は、
自分の主張したことをしっかり実現せよ、
という有権者の声として受け止められるわけです。
このように選挙で約束したことが、
そのまま有権者にお墨付きを頂いたことなるのであり、
当選後の議会内外の私の実際の言動と一致しているかどうか、
市民が検証をしやすくなるのではないでしょうか。
そんなこともあって自分の主張を鮮明に打ち出して
戦うことを念頭に置いています。
今回は「納税者主義!!」。
すでに当ブログでも記していますが、
改めてお示しする機会があろうかと思います。
これまでの私の言動の一貫性の中にあって、
現在のさいたま市政の課題の解決に向け、
次の4年間で必要なことを
私なりに一言で現わした言葉です。
もし政党に所属したり、組織に支援を受ければ、
自分の意に反するとしても、
その意向を汲み取っての活動を
余儀なくされるかもしれません。
今の私にとって、これは政治家としての
言動の自由が奪われてしまうことにほかなりません。
「土井裕之」が政治家として活動をするのは、
当人にしかできないことをするためなのであって、
他の方でもできることをするということならば、
何も自分が議員である必然性はありません。
ですから「議員になる」ことが一番の目的であるならば、
あえて「土井裕之」が立候補する必要もないわけです。
選挙でさらし者になり、
冬の寒さに震えながら駅立ちをし、
時に厳しい言葉を投げつけられながらも、
それでも歯を食いしばって選挙というリングに上り、
自らの主張を訴えることができるのは、
「土井裕之」にやりたいことがあるからです。
何より肝に銘じたいのは、
自分の貴重な時間を割いて投票所にわざわざ足を運び、
私の名前を記してくださる有権者たちの存在。
自分が壁に当たるたびに、
この方々の声なき声に想いを寄せています。
無所属とは、
言ってみれば零細企業であり、ベンチャー企業。
元々の大きな力はないし、
資金集めや支持者への働きかけまで、
全て自前で立ちあげていかねばなりません。
華やかな決起大会で何百人も集める候補者に比べ、
この点では完全に敵いません。
しかし一方で、余計な行き掛かりを作らず、
自分のやりたいように、
思ったように主張し、行動することが可能です。
こうした機動的な面も、
我がままで頑固な私自身の気性には、
合っているのかもしれません。
以上の各種のことを念頭に熟考し、
やはり無所属で挑む、
という結論に至ったことを報告します。
お金も組織もありませんが、
沸々と湧き上がる情熱と青い志のみ持参し、
またリングに上ります。