• 「猫の手貸します」
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佐久市での事業仕分けを視察傍聴した。
そもそも柳田現市長が選挙時から
約束していたこの作業である。
まだ候補者にもなっていなかった頃、
つまり選挙の告示よりも前、
私が佐久に足を運ぶと、自分の支持者に
仕分けとは何か、を語ってほしい、といわれた。
それほどまえから市長の念頭にあった
仕分け作業が実現したものだ。
2班に別れ、全36事業を2日間にわたって仕分けた。
たとえば成人式は要改善。
若者の格差が、現出している中、
そこへの配慮を求める声がった。
教職員住宅は、時代の役割を終えたということで、
「廃止」という判断であった。
これを判断するのは通常「仕分け人」だが、
今回の佐久スタイルでは、
「無作為抽出の市民」「公募市民」
も加わっての判断であった。
この市民たち。
マイクを握ると、
大変冷静に鋭い視点で発言をする。
もはや市民は貴重な担い手だと、
こうした場面で実感することとなる。
先日のさいたま市行革本部主催の
行革公開審議もまた、同様の感想を持った。
日本の民主主義は、
主権者である市民の成熟により、
次の段階を迎えていると強く想う。
この厳しい目を持つ自立した市民たちから、
評価されるよう、見下されないよう、
切磋琢磨を続けたい。
名古屋、阿久根の話は決して他人事ではすまされない。
さいたま市議会を含めて、
すべての議会が変化を求められている。
その背景には、市民の成熟があることを
忘れてはならない。
私たちの主催する仕分けにおいては、
公募の市民仕分け人からどんな発言が出てくるか、
大いに注目している。