• 「猫の手貸します」

11月2日。
私たちの企画している事業仕分けの実施日だ。
その日に向けて、今、各種の準備を進めている。
そんな折。
信じられない内容の請願書が提出された。
以下、事実を記す。
自民党所属の議員3名が、
紹介議員に名を連ねている。
私たちの会派の名前を挙げ、
私たちの発行した広報紙に記載されている
事業仕分けの実施は市民に誤解を与えるから、
そこに行政職員が一切関与すべきではない、
という趣旨の内容となっている。
議会改革の時計の針を進めようという
私たちの試みに対し、
それをとどめようという勢力の動き。
一般に、事業仕分けの実施の過程には、
こうした幾多の壁があるのは確かだ。
しかし、これらは織り込み済みで、
当然に想像していたことである。
壁は乗り越えるためにあるのだ。
思えば、どんな分野にしろ、
簡単にはできないのが「真の改革」である。
逆に考えれば。
真の改革に、私たちが踏み出したからこそ、
こうしたことが起きるのだとも言える。
10月6日13時30分からの連合審査会
(総合政策委員会+議会運営委員会)。
私は議会運営委員会の委員として出席する。
振り返れば、この任期。
私は事業仕分けの議会での実施を、
自らの議員活動の優先順位の一番目において、
この約3年半を費やしてきた。
それが議会の質的改革に
つながると考えてきたからだ。
そんなことから、今回は、
自らの政治生命をかけ、
真剣勝負でこの請願の審査に臨むこととなる。
自民党のこうした動きに対し、
議員の数を抱えている
公明党や共産党所属議員の動向は、
大いに注目したい。
私たちの企画する事業仕分けとは、
外部の力を借りて複数の事業を点検する作業だ。
その作業の結果を参考にして、
議会活動を通じて市政に反映していくための、
議員の最も大切にするべき「政務調査活動」である。
この、政務調査活動の実施に対し、
行政職員が協力しないことを求める内容の請願。
これを提出したり、それに賛成するということは、
自ら議会の役割である監視機能を返上するようなもの。
昨年12月議会。
二元代表制をその柱に掲げた「議会基本条例」を制定した我が市議会。
果たしてどこに向かうのか。
旧来の議会像の抜本的改革を望んでいる多くの市民の想いを実現するべく、
私たちは事業仕分けを「必ず」実施する。
…今は、このくらいにしよう。
10月6日に悔いのない審査に臨むために。
そして11月2日の成功のために。