• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

今、2つの懸案事項を抱えている。
「アスベスト」と「農薬」の問題だ。
以下、それぞれ簡単に紹介する。
●先ず「アスベスト」。
現在、議会での質問や報道に出ている段階。
さいたま市内のある土地。
再生砕石の中にアスベストが発見された。
これについて、まずは調査を、
そして何れは撤去を、
という話が出ている。
●次に「農薬」。
私に直接届いた話。
農家から話を聞いた種苗屋さんから届いた話だ。
見沼某所で農家が農薬を散布していたところ、
住民から苦情を受けた。
基準を守っているのに、住民から苦情が来る。
今後どうしていいのか、悩んでいるという。
以上のような話だ。
両者とも「猛毒物質」。
生活圏に入ってはいけないもの。
そんなイメージが、私にもある。
アスベストは飛散性の高い状況で吸い込んだり、
農薬は濃いものを飲んでしまったりすれば、
たちまち生命に関わることとなる。
ただ、現実に、
両者とも身近なところにある。
アスベストも、
完全に隔離しているのかといえば、
そうではなく、
住宅の建材に今も使用されており、
大気中でも検出されている。
農薬も、身近な田畑では散布されている。
この事実を持ってすると、
一切、生活圏にあってはならないもの、
つまりゼロでなくてはならないものであり、
猛毒物質で厳重管理しなければならないもの、
というのは言い過ぎなのかもしれない。
10年ほど前。
私は市内のある会社を訪ねた。
国の放射性物質の保管リストを見た際、
この会社がリストアップされていた。
この訪問時の印象。
「驚くほど厳重」
に保管されていたのだった。
分厚いコンクリートの壁で四方を遮蔽され、
入口もまた分厚いドアで、
容易には破られない鍵がかけられている。
物質には、法律上、
このような厳重管理をしなければならないものもある。
アスベスト、農薬は、
そこまでの管理を求められてはいない。
この認識が間違っているのかと言えば、
コンクリートの部屋で管理する必要性は聞いたこともないし、
確認もできていない。
だいいち世界中の良識な化学者が、
現在の状況を許さないだろう。
とすると。
アスベストや農薬については、
どうやら問題は、程度、分量のようだ。
よく考えれば、自動車の排気ガス。
これも一酸化炭素を数%含んでおり、
頻繁に自殺に使用されている。
また、NOXやSOXといった
喘息の原因や発がん性が
指摘されている物質を含んでいる。
しかし、驚くほど自動車は、
身の回りを走っている。
これをどう考えたらいいのか。
すぐさま車の走行を禁止する、
という話にはならない。
ただし。
日本における自動車の排気ガス規制は、
年々厳しくなってきており、
できる限り存在しないように
なってきていることは踏まえておきたい。
アスベストも、農薬も、
そうあるべきで、
将来はやはり存在しないような
方向性に向かうことが望ましいと考えている。
ただ、私は市政を預かる議員という立場であり、
市全体に視野を広げて熟考したい。
まず何より。
生活圏への安全性は、
確実に確保されているのか。
これは絶対事項であり、欠かせない。
多少のアスベストがあっても
飛散性やその置かれた状況により、
安全性が確保されるのか。
農薬は希釈され、
基準値以下の散布であれば、
住宅街への影響はないのか。
そもそも農作物にどんな影響があるのか。
さらには。
「加害者」である人たちはどうすべきなのか。
アスベストを含んだ再生砕石は、
民間人の所有している
駐車場などの土地にも存在している。
すべてを撤去をしなければならないなら、
この民間人にも撤去させなければならない。
撤去費用は億単位かかるようだ。
現時点で全撤去するべきなのかどうか。
しなければならない状況なのか。
だとすれば、住宅建材に使用されているものも、
すべて撤去しなければならないこととなる。
各住宅の所有者は、
すべて取り除く義務が生じることとなる。
権力機関による規制は、
全ての国民に一律に適用されなければならないから、
影響は計り知れないと想像される。
また農薬については、
現在、基準を下回る程度に薄めて使用している。
これを一気に全て使用禁止にすべきものなのか。
ある農家は、
「それではすぐに農業を止めざるを得なくなる」
という。
農薬の使用量は、以前とは見違えるほど少なくなっている。
農薬無くしては、雑草や害虫が繁殖してしまう。
それを取り除く労力は計り知れず、
とても農業を継続できない。
禁止すれば、後継者は、もはや居なくなってしまうのではないか。
そんな声を聞く。
さいたま市は農業振興を積極的に進めている立場だが、
一気に使用禁止ということとなれば、
それにも大きな影響が出ることだろう。
ちなみに。
排気ガスの話は、
私も加害者の一人だ。
その認識だけは持ち続けなければならない。
 
こうして。
様々な視点から考えるに、
簡単に切って捨てられる問題ではない、
ということに気が付く。
私はどちらかといえば、
将来にわたり段階的に規制を強めて、
何れはこれらが存在しなくなるような社会を展望したい。
その立場に立ちながらも、
利害関係者への影響、
ひいてはさいたま市全体への影響も踏まえて、
判断をしていかなければならないと認識している。
こんな悩ましい問題に直面した時の、
私の方針は、一つ。
とにかく「事実を積み上げる」ということ。
そんなことで、以上の両者については、
まずはじっくり調べてみたいと思う。
調査結果は後ほど報告したい。