• 「猫の手貸します」

菅政権が発足。
私は党員でもサポーターでもなく、
投票する権利はなかったものの、
実質的な総理大臣を決定する代表選挙。
大いに注目してきた。
代表選については、
日本の置かれた課題の解決方法について、
深まったようには見えず、
政局面ばかりが前面に出ていて残念な思いだった。
メディアの責任も大きい。
また、勝利した管総理大臣のこれまでの発言には、
政治主導の返上を想像させるような心配もある。
ただ。
そんな中で発足した管内閣。
この中で特筆すべき人事があった。
それは片山氏の総務大臣就任だ。
現在は大学教授の立場だが、
鳥取県知事時代からその言動に注目してきた。
現場を知り、今の自治の課題が何かも熟知している。
その課題に一貫して相対してきた立場である。
先日の新政権が提示した地域主権の方針についても、
辛辣な批判をしていたのは記憶に新しい。
片山氏の考える自治、分権、地域主権は、
「住民自治」をその根底においている。
こうした人が、それを所管する官庁のトップに立つということは、
日本社会全体の構造が本格的に変化する可能性を秘めている。
自治体に責任を負う私たちに、
今一度「住民自治」の観点から、
あらゆることを紡ぎ直していく必要性を
投げかけていくものと実感している。
気を引き締めなければならない。