先述したとおり、8月5日から14日まで、
ドイツ・ミュンヘンやその周辺を訪問した。
明治大学公共政策大学院、
青山教授ほか、有志によるもの。
今回も私費での参加だが、
現場を訪問し、現地の人々に触れることで、
様々に気づきを与えられた。
特にドイツの街並みの特徴とも言える
「茶色の三角屋根」には圧倒された。
今回南ドイツの都市を、
ミュンヘンを中心に、約10ヶ所に渡り訪問した。
自然豊かで、それと調和するように密集する茶色い住宅群。
ローテンブルクなどは、
ディズニーランドを思わせる徹底振りだった。
この光景は、記憶に今も染み付いている。
ローテンブルクがなぜ、
今に至るまで中世の街並みを全体的に残せたのか。
どのまちもそれぞれの個性を放っていたものの、
この屋根だけは同じだった。
その理由は、後ほど別項にて記したい。
そしてまた、広大な緑の空間。
ロマンチック街道を南下したが、
ほとんどはとうもろこし畑や小麦畑、時々住宅。
それに木々の緑。
ところで。
ドイツでの食事では、
コーンフレークを除いて、
ほとんど目立たない「とうもろこし」。
それが何に使用されているのか、
やはり別項で記すこととしたい。
一方。
ダッハウ収容所訪問。
こちらも心に深く残った。
展示物には、心を揺さぶられた。
収容され無残に虐殺されたのは、
ユダヤ人だけではない。
ドイツの政治犯や、
ポーランド・フランス・スペインなどの
他国の人々もいたことを示していた。
戦局が激しさを増すに連れ、
非人道性も増していく。
時間的に見ることが適わなかったが、
「シャワーを浴びる」とだまされ、
ガス室に送られ、
無残に命を奪われた人々。
そのガス室の横には、
遺体を火葬する火葬場も備わっていた。
「April 29,1945」
この日に何があったのか。
この時に写された写真が脳裏から離れない。
ぜひ別項をご覧いただきたい
それにしても。
ドイツの負の歴史に取り組む姿勢には、
改めて感心した。
自らの社会の筋道として、
歴史に真摯に向き合う姿勢は、
成熟社会を迎えた日本の国として、
ぜひ学ぶべきところだろう。
ということで。
心を振るわせられ、
気づかされ、考えさせられた10日間の南ドイツへの旅。
この視察訪問について、
後日ダイジェストで報告したい。