• 「猫の手貸します」

小学校5年生の時に幼馴染の「修ちゃん」が、6年生の時にはいとこの「まあ君」が、それぞれ亡くなった。偶然にも、同じ年齢、同じ脳腫瘍という病気。「修ちゃん」が目の前で倒れるのを何度も目の当たりにしたし、いとこの遺体には直接触れた。目の前に現実に存在する死。これほどの「気づき」のきっかけは、未だにない。2人の死から、「人間には命が一つしかない」という命の有限性を学んだ。彼らのためにも悔いのない人生を生きていきたい、という気持ちは年々積み重なった。何十年を経た今でもそれは変わらない。