• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

「ヒマワリを探しているの」
この言葉を最期に言い残して、
少女は息を引き取った。
これに端を発して「ヒマワリプロジェクト」
というものが立ち上がっているという。
(7月23日産経抄)
被害者の名前は、聖香ちゃん。
母親と内縁の夫による暴力で、
9歳で衰弱死した。
なんとも切なく、いたたまれない事件だ。
虐待で命を奪われること。
この理不尽さを、
私たちの社会は、決して許してはならない。
ところで。
虐待問題は、死亡事件が
クローズアップされているが、
当然ことながら、命こそ奪われなかったものの、
親と同居できず、
家族と切り離されて生活している子どもたちにも
焦点を当てる必要がある。
つまり保護したらそれで解決、ではない。
以下、虐待が認知されてから先の主な流れ。
①虐待の発生が認知される。
②児童相談所に通報
 (全国民に通報義務がある(児童虐待防止法第6条))
 【全国共通ナビダイヤル(24時間)】
  0570-064-000
  ※自動的に近所の児童相談所につながります。
 【24時間児童虐待通告電話】
  048-840-1448
  (休日・夜間を問わず24時間・365日対応)
 【さいたま市児童相談所】
048-840-6107
  (平日8時30分~18時。祝祭日、年末年始は除く)
③児童相談所職員が子どもの保護を決定
④「児童養護施設」「一時保護所(短期間)」へ振り分けられる
ここで。
原理原則論の話をしたい。
子どもの生活する環境は、
「家庭」が望ましい。
しかし施設に保護されたものの、
親子の関係が改善されなければ、
そのまま高校卒業まで施設で過ごすことになる。
施設は緊急避難的な位置づけであって
家庭で生活することが重要なのである。
つまり施設に保護すれば
それでこの問題に一定の決着がつく、
というわけではないのだ。
あくまで緊急避難だ。
しかしその緊急避難が、
現実には、いかに相当数に上っているのか、
という点に注目しなければならない。
その施設への緊急非難さえ、
「予算がない」との理由で、
数の確保が困難になってきているのだ。
親子の関係改善がなされないケースで、
家庭で生活するための方法。
それが「里親」制度である。
しかしこの制度。
なかなか数が増えないのが現状だ。
この普及・支援に
新たに踏み出した取り組みが
5月下旬に訪問した子どもの村福岡。
この件は、後日、当ブログにて、
里親の普及・支援について記す際に、
詳細を紹介したい。
里親制度が進まないなら、
せめて家庭に近い環境を用意するべきだ。
そこで、施設をグループホームのように小規模化し、
地域の中で子どもたちが生活できるように
していく方法が検討されている。
これはこの分野の専門家から、
よく聞かれる提案だ。
さいたま市では実現していないが、
現状においては、
この方向性を模索する必要もあるだろう。
さらにもう一つ。
さいたま市にはそもそも保護する施設自体が、
絶対的に足りない、
という問題がある。
現在さいたま市内の子どものうち、
保護されているのは約300人。
そのうち約3分の2は市外の施設に保護されている。
市内で対応できる施設は3分の1のみ。
市内の子どもたちを受け入れる施設の数でさえ、
確保できていないのが現状である。
以上の課題をまとめると。
①里親普及・支援の推進
②施設の小規模化の推進
③市内保護環境の整備
という項目だてができる。
②と③は関連性が高く、
同時並行で検討することができるだろう。
他の自治体との比較ができているわけではないが、
さいたま市においては、
現状の課題に対し、充分に予算配分がされておらず、
適切な対応ができている状況でないことを
まずは認識しなければならない。
いずれにしても、以上を踏まえて、
これらを優先的課題と位置付けて取り組んでいきたい。