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6月議会の審議について、もう一つ。
岩槻ワッツビルへの区役所移転の案件。
岩槻駅前のワッツビル。
運営母体の岩槻都市振興という外郭団体の株式会社が、
事実上の破綻をし、
再生のための計画を進めることとなった。
もともと旧岩槻市の時代から経営が危ぶまれおり、
メインテナントのマイカルの撤退がその背景にある。
ところが、民間企業の来てがないため、
収入の確保ができない。
その空いたスペースの家賃収入が入らなければ、
再生する計画の矢先での破綻が決定的となる。
岩槻都市振興が破綻すると、
その駅前ビルは誰か第3者の手に渡る可能性が出てくる。
さいたま市行政は、
苦渋の判断で岩槻区役所を移転し、
その空きスペースに入ってもらうことで、
家賃収入7000万円を確保し、
安定的に再生計画を進めていこう、
そんな補正予算議案であった。
しかし。
私も常々考えているが、
区役所移転は簡単な話ではない。
岩槻区役所は耐震化が必要なほど老朽化している。
しかし、そこはすでに実体があり、
人の汗が染みついた場所である。
審議で明らかにされたが、
明治時代から県庁、市役所としても親しまれた場所だけに、
簡単に移動する、
という話にならないわけだ。
この移転費用にかかわる補正予算を見た際、
率直に実感した。
私はそれでも移転し、
岩槻駅前を何とか再生してもらう道が望ましいと考え、
一貫して補正予算には賛成しているが、
区役所移転には何かすっきりとしない
想いも抱えながらの判断だった。
それは私の所属している会派の皆が、
同じ思いだったのだろう。
ギリギリのタイミングであり、
余り残された時間もないという中で、
岩槻区民に十分な話が伝わらないことへの反発から、
自治連合会挙げての請願書提出に発展。
白紙撤回を求める請願書は
賛成多数で議会で議決されるに至った。
結局、その後の補正予算では、
賛成多数で議決され、
予算の執行が許されるものの、
附帯決議が付けられ、
くれぐれも市民に説明すること等が
求められる結末となった。
この件。
判断が難しかった。
さらには市民への説明、
という重要にして困難なことを伴う案件だった。
現実と理想のはざま。
物事を進める難しさ、
を実感するケースだった。
物事を決定することこそ、
議員の最大の仕事であり役割。
内面に重たい空気が残されている。
最後に議会の一連の混乱について【後編】で。