• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

ある会合にて。

独身のアラフォー女性は切り出した。

「子ども手当のメリットが感じられない」

子どものいない立場の、
自立して働く女性の本音だった。

私は、子ども手当については、
決して反対はしないが、
効果についての丁寧な説明を踏まえて
導入して欲しかった、
という立場た゛。

政治主導で導入される政策であり、
子どもに視点を置いた政策である点は特徴た゛。

既に国会では関連議案は成立しているし、
さいたま市でも実質的な国政の動向から
導入を前提に予算案が成立している。

国が出すと言っているものを、
さいたま市だけ受け取らないという判断は、
感情論としては成り立つが、
現実的ではないため、
私も「賛成」の立場だった。

この考えは「定額給付金」も同様だ。

留意点として感じているのは、
やはり「説明が尽くされていない」という点た゛。

これまでにない新規の政策の導入については、
財政逼迫の折、
相当な説明を必要とする。

特にこの手当は、
選挙時の当初の負担の想定と、
実施に向けた実際の負担の所在には
大きな違いがあった。

「国が全額負担する」という趣旨の発言を
鳩山現首相が述べていたにもかかわらず、
結局お金が足りないから自治体に負担させる、
ということとなった。

これは地域主権を掲げる民主党にとって、
あまりに乱暴な話だった。

また、この手当について、
口を開く議員ごとに目的や効果は異なっている。

ある議員は子どものために必要、という。

そしてある議員は母親の支援になり、
やがては少子化対策になるという。

子育てする親へのメッセージ、
という声もあった。

また、経済波及効果を説明する議員もいる。

どうにもまとまりが無く、
準備不足の感が否めない。

政策の精度からいっても、
制度の効果の話についても、
どうも中途半端である。

この手当。

世論調査では厳しい数字が出ている。

しかし。

「世論調査で数字が思わしくないからやめる」、
という話ではない。

そうした思考なら、
政治家などいらないこととなる。

それならインターネットの調査を
精度を高め実施した方が、
お金もかからず、シンプルでいい。

しかし、そうではない。

何よりも政治家は、
時に政治家と世論との間で意見に相違が出た時、
粘り強く国民に理解されるべく説明をする
ことで世論を引き寄せることができる。

今回の子ども手当への不信感は、
このような政治家の姿が見えないことに、
その根本原因があるのではないか、
と私は考えている。

いざという時に奥歯にモノが
詰まったような発言の数々を総合すると、
選挙で子育て中の親の支持を得るための、
つまり選挙で勝つことを第一の目的として、
マニフェストに掲載していたのではないか、
と疑われてしまう。

これらを一言でいえば、
この政策の導入を迫力を以って
国民に説明する政治家がいなかった、
これが不評の根底にあるのでは、
ということである。。

国民の矢面に立ってでも、
実現を目指そうとする政治家の姿が、
すくなくとも今回の手当において、
私には見えなかった。

冒頭のアラフォーの女性の件も、
こうした本気さを伴った
迫力ある説明がなかったことが、
違和感を持つ原因かもしれない。

世論調査の低い数字も、同根ではないか。

今、時代の転換期である。

これまでにない新規の政策を打ち出し、
課題の解決を計ることは
新しい政治の姿である。

失敗を恐れずに自信を持ってやればいい。

ただし、その政策を打つときに、
大前提としてなくてはならないのが、
政治家の主体性と本気さである。

民主党は政権与党として、
今回の件を教訓とするべきた゛。