• 「猫の手貸します」

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本日午前、「どちゃれ」を見学。市内12校でモデル事業として行われている事業で、私は、最寄りの谷田小学校での実施状況を見学させていただいた。写真はその模様。

この「どちゃれ」。市長の選挙時の約束である土曜寺子屋略して「どてら」を教育委員会がオリジナルに紡ぎなおしてスタートしたもの。

特徴は、
●地域のボランティアにより運営されるもの
●教員によるサービスではない
●学校側は校舎を提供する形で協力する
●基礎学力の向上をその基本とする
●現在はまだモデル事業である
●今後全校に拡大していく
といったもの。

私は、以下の点で意義のあるものと考えている。
●近所の大人たちによる子育ての一貫である
●子ども達には不特定の大人と接する機会となる
●学校や家庭では得られない
 経験を子どもが得られる
●学力とともに、体力やコミュニケーションの仕方も
 得ることが出来る
●学年を越えた子ども同士で
 同じ空間で時間をともにする
●近隣住民の交流も深まる

実際に見学していい形でスタートしたと実感した。この事業は、小学校の周辺地域が、自発的に関わる仕組みであり、行政が全面に出る義務教育とは異なる。まずは小さく産んで、やがて近所の人達の力で大きく育てるプロセスを念頭においたなら、より安定して子ども達や保護者に再び参加したいと思われるものとなるのではないか。

地域の人達の自主性でボランティアで運営されるのが大原則だから、地域事情で各学校での運営に違いがあって当然だ。「全校実施」にこだわり過ぎて、義務的な要素を強くしてしまうことでボランティアに過度の負担をかけ、結果的に子どもたちに良いサービスが提供できなくなるなら、せっかくの良い制度も頓挫してしまいかねない。私たち議員も、教育委員会も、そして保護者や地域全体が「育てていく」姿勢が求められていると実感した。