• 「猫の手貸します」

枝野衆議院議員が、
首相補佐官に起用されるとの発表があった。

埼玉県では、民主党のトップ。

いや、今や民主国会議員が多数を占める中、
埼玉県政界のトップといっていいだろう。

昨年5月のさいたま市長選挙では、
選対本部長を務め、
先頭に立ち新しい流れの創造に大きく貢献した。

メディアでも印象が良く、
全国区の知名度をもつことはいうまでもない。

個人的な親交もあり、
親しくさせていただいている。

枝野議員といえば忘れられないことがある。

それは市長選挙の渦中においての出来事。

当時候補者であった市長の応援で
南浦和駅西口に並んだ。

ある通行人が枝野議員に話しかけた。

その時間は短いものではなかった。

徐々に互いの語り口は激しくなり、
周囲で見ていても尋常ではない
状況であることが分かった。

立場もある人だから、
周囲の関係者が、
間をとりなそうとする。

しかし枝野議員は、
「大丈夫」として相手の通行人と話し込む。

しばらくの時間続いていた。

この件について気になっていたので、
後日、枝野議員に聞くと。

やはり意識的に、
その通行人とやり取りしていたのだ
ということが分かった。

その真意はこんなことであった。

「あの人を説得できれば、
 議会やメディアでも人を説得できる。
 ああいうケースは、
 政治家としていい訓練になる」

はたから見ていると、
ハラハラするような時間がかなり続いていた。

衆議院議員であるばかりではなく、
県連の会長という立場だ。

秘書や周囲の近しい者が割って入り、
二人の間を割る試みをすべきだと、
その時は率直に思った。

並みの代議士ならそれを求めるだろう。

私は無所属だから
差し出がましいことをしてはならないと思ったが、
もし私が民主党所属銀であるならば、
あの場面では、誰に言われるまでもなく、
介入したと思われる。

しかし。

枝野議員はそれを求めることもせず、
名も知らない通行人と逃げずに議論した。

それも意識的に。誰に頼ることもなく。

結局、相手方は納得した上で
帰路についたように記憶している。

こうした日常からの姿勢が
今の「論客」と称される枝野議員を
作り上げているのだろう。

そんな枝野議員の首相補佐官への起用。

指導力不足が指摘されている
首相の軌道修正という大役が控えているが、
大いに期待したい。

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1月7日

●早朝〜午前、年賀状返信書きなど
●午前、武蔵浦和駅周辺開発関係者との懇談
●午後、議会にて事務作業など
●道場関係者お見舞い
●夜、道場にて稽古
●自宅にて事務作業など