写真はうちの二匹の猫たちですが。
手前の黒マダラはもう80歳くらいの婆さんです。奥の白と茶の混成はまだ少年。
寒くなってきたので両者ともめっきり動かずジッとしていることが多くなりました。
で。
写真をよく見ていただきますと。奥に毛布がありますね。その上には少年猫が乗っている。そして婆さん猫は…
実は。
毛布は体の、弱った婆さん猫のために置いてあったものなのです。もう数年前からの愛用品でした。しかし。この春に家族の一員となったばかりの少年猫が、さも自分の所有物であるかのような、フテブテしい我が物顔で横たわっているではありませんか。
当初は怒っていた婆さん猫も。
最近は諦め、私の母親の座る場所に移動し、丸くなっていました。
さて。
これは猫の、いや、動物の世界では当たり前なのかもしれない、動物出身の人間も、最初はそうだったのかもしれない、と突然、気がつきました。
孔子や仏陀の教えなどを象徴として、私たちの社会に当たり前にあるルール。年寄りや先達に配慮し、敬意を表する、という不文律は、数千年を経て、私たちの社会が発明し、次代に申し送ってきた価値観であり、ルール、知恵なのでしょうね。
こうした知恵は大切に次の世代にも受け渡していかねばならないのでしょう。前の世代からいただいた私たちの責任でもあります。