• 「猫の手貸します」

東京が敗れた。

2016年オリンピック開催をめざす誘致合戦。

私が関係する明大大学院の関係者の中に、
このオリンピック招致の取り組みをしている方がいた。

さらには、その言動に注目している安藤忠雄さんなども、
先頭に立って熱心に招致活動をしていたこともあり
注目していた。

オリンピックを行なう目的は、
必ずしも「経済振興だけではない」ということも知った。

大学院では、
授業や現地調査を通じ、
その現場を実際に見聞きしてきた。

●経済振興的要素…1969東京、北京、今回のリオ
●人権や環境など政策推進…2012ロンドン、今回の東京

もちろん両者が明確に切り離されるものではなく、
どちらの要素が強いか、
といったものなのであろう。

おそらく反対していた方々の多くは、
経済振興的な側面でオリンピック招致をとらえ、
日本にはその必要はない、
と考えたことから、
その主張をしていたのだろう。

必ずしも、
オリンピック招致はそれだけの要素で
行なわれるわけではない。

次に開催されるロンドン。

私はこの数年間で2度訪問し、
それぞれ会場を見てきたし、
授業などで大ロンドン市の幹部にそのコンセプトを聞いてきた。

会場となるストラストフォード駅周辺。
ここは低所得層が住むまちである。

2年前に訪問した際。

白人が圧倒的に多い都心部とは、
明らかに異なっていた。

住民の特性(黒人が多かった)、
住環境には驚くばかりだった。

現地を訪問することの大切さを実感した次第だ。

オリンピックの準備や開催をきっかけに
この地域の貧困・人種問題などの対策を進めていく。

これがロンドンが招致活動の際に、
主張したポイントだった。

この夏。

2年前には手つかずだった場所が、
すっかり姿を変えていた。

2012年に向けて
会場建設の準備は着々と進められていた。

ともかく。

貧困や人種問題などの解消という、
高い人類的価値観を実現したり、
課題を解消したりするきっかけとしての位置づけ。

それがもう一つのオリンピック招致の目的であり、
アピールポイントであった。

今回の東京。

地球環境への貢献を
その主張の前面に据えた。

言わずもがな。

地球環境問題は、
もはや地球規模の課題として
各国の最優先課題となっている。

現時点における事実として、
環境面については、
間違いなく日本は先頭を走っている。

その日本の首都・東京が、
オリンピックを通じて
世界に次の時代の社会像を提示する。

そんなことを念頭において、
この招致活動を前向きに見て応援していた。

結果。

残念ながら敗れた。

しかし「敗れた」というより、
「リオが勝った」というほうが正しいだろう。

今回は相手が圧倒的なエネルギーをもっていたのだろう。

「南米初」の試み。
このアピールポイント。

BRICSと呼ばれる
高度成長国の一角をなすブラジルの有力都市・リオデジャネイロ。

その勢いが圧倒的多数の得票で、
開催地に押し上げたのではないか。

ともかく東京の招致活動が終わった。
今度はリオに注目したい。

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9月29日

●早朝、9月議会準備など
●午前〜午後、決算委員会
●夕、会派内決算委員の会議
●空手道場にて撮影。
●自宅にて9月議会準備など

9月30日

●早朝、9月議会準備など
●午前、会派・予算提案打ち合わせ
●午後、金融経済講演会:宇都宮弁護士
●夕、会派・予算提案打ち合わせ
●夜、自宅にて9月議会準備など

10月1日

●早朝、9月議会準備など
●午前、会派・予算提案市長へ提出
●〜午後、決算委員会
●夕、会派内決算委員の会議
●夜、議会にて9月議会準備など
●自宅にて9月議会準備など

10月2日

●早朝、9月議会準備など
●午前〜午後、決算委員会
●夕、会派内決算委員の会議
●正副議長との懇談
●夜、会派内決算委員打ち合わせ
●地方議員との懇親