• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

この選挙の大きな関心の一つが、
「官僚主導の政治」からの転換だ。

つまり「政治が主導する政治」の確立、
ということだ。

言うまでもないが、
日本では政治が政治の役割を果たさず、
官僚が政治をつかさどっていた。
大事なところを実質的に決めていた。

大正時代。

この点、当時東洋経済で
ジャーナリストとして活躍していた
石橋湛山元首相が、
「行政改革の根本主義」という社説で指摘している。

明治以降、驚くべきことだが、
今の今まで、日本ではこの体制が続いてきた。

戦前と戦後でまったく異なる社会が
出来上がったように見えるが、
実は、社会の大事なことを決める体制は、
大きく変わらなかった。

もちろん戦後すぐに憲法ができ、
大幅に社会システムが変わった。

大臣は政治家か政治任用された民間人のみしか
担当できないはずだ。

すべてを統括する総理大臣だけではなく、
各省庁の一番のトップの大臣も、
政治サイドの人間が就任する。

その部下の官僚ら行政職員を
コントローするべき立場にいる。

民間の会社で言えば、
社長や部長の決定こそが
会社の決定ということとなろう。

戦後憲法の下、
政治的な立場に立つ者が、
行政を統制できるシステムはずである。

ところが。

実質的にはそうはならなかった。

大事なことについては、
各省庁の官僚が政策立案する過程で決めていた。

誤解を招かないために書けば、、
官僚を見下しているわけでも、
官僚を追い出すべきと言うつもりもない。

私の親交のある官僚は、
志があり、優秀な方が少なくない。

志と情熱ある官僚にこそ、
ぜひその職務を継続してほしい。

官僚は、行政のすべき筋道で
仕事を行なうべきだ。

官僚が政治を行うことは、
民主主義の根幹にかかわる。

官僚主導により、
民意を反映して当選してきた政治家の意向、
つまり国民の意向とは
乖離した行政が行われる弊害が起きる。

年金の問題を事例に挙げれば、
その弊害がいかに国民にマイナスかはわかるだろう。

そして。

さらに大切な視点としては、
政治家が、やはり、すべきことをしていないから、
官僚の主導する政治となってしまうということだ。

官僚に大事なことを決めさせてしまった
政治家側の問題であった。

そして時代は、変わった。

今回の衆議院選挙。
歴史的な選挙だ。

単に「非自民政権が衆参両院で誕生する」
という意味で歴史的なのではない。

日本の政治史上初めて
官僚主導を大項目として取り組もうとする
政権が誕生する可能性がある、
という点が歴史的なのだ。

いよいよ、である。

民主党は、政権交代の暁には、
天下りや年金問題など、
大幅にこの問題に切り込むと表明している。
国家戦略本部を組閣後すぐに立ち上げ、
官僚主導を助長するシステムに
本格的にメスを入れるという。

渡辺喜美さんや江田憲司さんのように、
政治生命をかけて「脱官僚」を掲げている人たちも、
挑戦しており、
選挙の結果が気になるところだ。

この選挙は一国民である私の選挙でもある。
あと一週間、私の想いを行動に結び付けたい

そして、さいたま市。

国だけの問題ではない。

政治主導の政治を深めていかねばならない。

今、新市長が様々な取り組みを始めている。
いろいろな混乱もある。

私は議会にいる。

議会もまた、議会のすべきことに全力を挙げ、
市民に信頼されるように進化していかねばならない。
その端緒につく「議会基本条例」は、
いよいよ成立を目前に控えている。

政治家は自分のすべきことを、
行政職員に任せてはならない。
これは政治の立場に立つ私にとって、
何よりの戒めなければならない言葉だ。

この選挙期間中は、
以上の、国政における大きな課題に、
自分なりに関与して取り組む。

そして選挙後には、
自分の持ち場であるさいたま市で、
議会という場で、
再びこの問題に取り組みたい。