• 「猫の手貸します」

毎年恒例の明大大学院の視察。

5月にはアジアへ、
そして夏は欧米へ。

青山教授を先頭に各地を歩いてきた。

まずは何はともあれ現場主義。

定説で言われていることが本当なのかどうか、
それを確かめる旅でもある。

3年前に訪問したニューオリンズ。

ここはハリケーンカトリーナにより、
多大な被害を受けた地域だ。

「ミシシッピー川が氾濫した」という
日本のメディア各紙の報道は間違っていた。

そして本質的には危機管理の要素よりも、
人種差別的な傾向が黒人の避難を妨げ、
多くの犠牲者を出したこととなった、
そんなことを現地で確認した。

毎年この旅により新たなことを体得する。

今年は何を得ることとなるのだろう。

さて。

今年のスケジュール等は以下の通り。

■2009欧州視察
■主催:明大公共大学院 青山教授グループ
■訪問国:①イギリス ②スウェーデン ③デンマーク
■訪問先:
①イギリス
(1)レッチワースガーデンシティ視察
(2)ウェリンガーデンシティ視察
(3)ロンドン・オリンピック予定地
(4)ロンドン・スラム街視察
(5)ロンドン・東京電力…欧州の政治等情勢

②スウェーデン(マルメ)
(1)ハビリテーリングセンター
(2)マルメ市内視察

③デンマーク
(1)コペンハーゲン市内視察

主にこんなところだ。

このうち
もっとも期待値が高いのは、
①(2)と②(①)だ。

①(2)は現地在住の方に話を聞く予定。
E.ハワードといえば、
レッチワースがあまりにも有名だが、
一方の田園都市は約100年の月日を経た今、
どのような様相でいるのか。
そこで住む方々の生活や生の声を通じて把握したい。
ハワードの田園都市構想には、
現代でも応用できるまちづくりの要素が詰まっている。

②(①)は、親交のある河本佳子さんによる案内の下、
福祉先端の国といわれている
スウェーデンのお手並み拝見だ。
障害者施設でどんな取り組みが行われ、
またその取り組みの背景に存在する思想は、
どんなものがあるのか。
こちらも現地の方々の生の声を通じて、
率直に真実を見てきたいと思う。

報告は随時行ないたい。
最近覚えた携帯電話による〈速報〉。
海外でも可能ならば試してみたい。

朝から晩までの急速なし、
歩け歩け24時間ノンストップ視察。
最後まで健康に過ごしたいものだ。
無事に帰ってきたら、
また再び嵐のような毎日に戻ることとなる。

それでは行ってきます。