• 「猫の手貸します」

議員室の電話が鳴った。

あと約10分で
予算委員会の理事会が
始まるという時のこと。

誰かに代わればすぐに私のお役御免、
という軽い気持ちの通りにはいかなかった。

88歳の女性。市内に住んでいるという。

電話の内容は…

「菅家さんの件知ってるでしょ」
から始まった。

この女性、
まず名を名乗るわけでもなく、
それでも次々に言葉が出てくる。

菅家さんの件。

つまり最近発覚した冤罪事件の被害者の件。

古いDNA鑑定が間違っていた。
それなのに、間違った証拠に基づき、
間違った判決を出され、
公権力に拘束され続けた。

その冤罪事件の被害者の件である。

17年も…

一人生まれたての赤ん坊が、
もうすぐ社会に出よう、
という年齢になるまでの長い長い期間だ。

電話の女性は怒っていた。
それも息子さんに「やめておけ」と言われても、
それ電話せずにはおれん、
という趣旨のことを言っていた。

言うまでもないが、
この件について、
権限がないため、。
市議会でできることはなかなかない。

それでも女性は熱く語り続ける。

この人が変わっている人だ、
というのは簡単だ。

が、むしろ、居ても立っても居られないくらい、
怒りを覚えたのだろう。

気持はよくわかる。

女性の強い想いを受け取り、
事情を話して、
後残り1分に開始の迫った理事会に向かった。

それにしても、
確かにひどい事件だ。

裁判官の決定のずさんさとともに、
やはり民意を裁判の過程に含めることは
大切だと確信した。

つまり「裁判員制度」は
導入すべくして導入された。
と感じた次第である。

裁判員制度については、
後ほど私の見解を記したい。
私は賛成の立場である。

もう一つ気がかりなことがある。

菅谷さんは晴れて
冤罪の恐怖から逃れることができた。

しかし。

では、真犯人は誰なのか。

被害を受けた女児の遺族の気持にも、
思いを馳せたいものだ。

       ★

6月11日

●朝、自宅にて事務作業など
●午前、議会にて議員との打ち合わせ
●昼、会派会議
●議会にて事務作業など
●夜、自宅にて事務作業など

6月12日

●朝、駅立ち(武蔵浦和駅西口)
●午前、議会にて事務作業など
●予算委員会・理事会
●午後、議会にて行政職員からのヒアリングなど
●夜、NPO関係者との懇親
●自宅にて事務作業など

6月13日

●午前、自宅にて事務作業など
●午後、介護座談会
●夜、さいたま市から政権交代を実現する会・解散式
●市民との懇親