• 「猫の手貸します」

5月14日

早朝。

南浦和駅東口へ。

東口には人が足りてきたので、
急きょ西口に店を広げることに。

このように、「同時多発」が、
今回のコンセプトでもある。

同じ場所に大人数集まるのと、
その大人数を分散させ、
複数の駅や出入り口で同様の店を開くのと、
どちらがいいか。
私たちは後者を選択した。

この戦略は正しいと思う。
知名度不足である清水候補の存在や
その考えをできる限り
有権者に幅広く知らせるには、
何より質より量作戦である。

この日は少し長めに9時まで駅に立った。
8時30分までの今までの時間を30分延長。
これまで触れなかった通勤の有権者との
コンタクトもあったと思われ、
チラシの受け取りは良かった。

その後、朝食を喫茶店で食して、
南区の知人の家へ。

ここには今回ポスターを
張らせていただいている。

行ってみて話をして判ったことだが、
数日前に刑事が来たという。

「ここは選挙事務所になるのですか」
といった質問をされたとのことであった。
対策本部の刑事が情報収集に来たのではないか、
というのが推測だ。

午前中はこの方のお宅で長話。

いったん自宅に戻り事務作業などを経て、
午後、14時に浦和駅東口へ。

この日。

ここに前原誠司前民主党代表が
訪問することとなっていた。

清水候補と前原氏の組み合わせ。
浦和駅前は一時騒然とした。

前原氏が大宮に移動するのを見届けて、
私も浦和の担当はお役御免。

夜の駅立ち場所の東浦和駅へ移動。

風の強い日だ。

共産党推薦松下陣営の街宣が終了するのを見届けて、
機材設置を試みるものの、
強風にはかなわず。

他の応援団が来たため、
手持ちで旗と看板を掲げる。

確認団体カーで、
マイクで訴え。

強風の中、チラシを配る。

20時まで残り20分となった時だった。

その時。
私は駅で確認団体チラシを配布していた。

突然、背後から、どなり声が聞こえてきた。

「うるせえっー!」

振り向くと、
バックパックを背負った
ラフな格好の中年男性が、
マイクを握る県議に対して、
1メートル近くまで迫っていた。
威圧していた。

すぐに駆け寄って、
2者の間に入る。

ずいぶん風の強い、
それも寒い夜だった。

確かにお騒がせしている。
他陣営も含め、
この選挙期間は、
総合的に大きな音が市内を駆け巡っている。

人によっては、
音の我慢の限界値を超える方もいるだろう。

そんな苦情の来た時には、
ボリュームを絞るなど
素直に配慮するケースもある。

しかし。

この男性のケースは、
通常の苦情とは異なり、
悪質な妨害行為と思われた。

まず、民主党のネガティブな面を大声で叫びだす。
そして看板を指さし、
説明には耳を貸さずに大声でどなり声をあげる。

苦情を言いに来ているというよりは、
明らかにこちらを困らせようとしている。

しばらく、
「そうしたことはしないほうがいいですよ」
と丁寧に対応していた。

しかし、興奮した男性が手を振り上げる際に、
私の手に当たった。

これを逃さず、
他の運動員に警察を呼んでもらった。

要件は
●選挙に関する政治活動の妨害行為
●暴力行為
である。

できるならば警察沙汰にはしたくなかったのだが。
看過できる状況をはるかに超えていた。

私は何度もこの男性に対し、
●私たちが法律に基づき活動していること
●苦情ならば配慮すること
●今、男性が行なっているのは妨害行為であること
●これ以上は警察を呼ぶとの警告
を丁寧に伝えた。

残念ながらこれらは受け止められなかった。

警察を呼んですぐに20時。
マイクの使用できる時間が終了した。

時間にして20分。
この男性への対応に
エネルギーを割かれてしまった。

この男性。
制服姿のお巡りさんが近づいてきたら、
「もういいわ。オレ帰る」
と言い反対方向へ立ち去ろうとする。

そうはいかない。
こちらは散々妨害行為を被った。
「待ちなさい」
といって彼の進路をふさぎ、
警察が来るのを待った。

立ったままの警察の事情徴収は30分にも及んだ。
この間に制服3名、
本署から私服2名が駆け付けた。

最終的には、
男性が自らの所在をかなかなか話さず、
かなりの時間がかかりそうなことを見越して、
先に帰途に就くこととなった。

こちらは2度と同じことが起きなければいい。
そんな考えを伝え、
後ほど結果については
連絡をいただくこととなった。

悪質な妨害のケース。

苦情には真摯に対応するが、
こちらも法律に基づいて運動している身だ。

悪質な妨害行為には毅然とした態度も必要だ。

それにしても一連の行為が彼にとって
何のメリットがあったのか、理解ができない。

21時頃から知人と宴席を持つ。
選挙の話から国政の話に話題が及ぶ。

終了は0時。

本日もまた長い1日が終了した。

何事も経験、である。