• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

今、自治体議会が直面していること。

それは「機能する議会へ」の変化の波である。

私は、この言葉を2年前の選挙の際の
最大の訴えとした。

最下位という成績だったものの、
地盤も看板もない方式、
ただひたすら自らの考えや
政策を訴える方式での選挙で、
当選をさせていただいたのだから、
機能する議会づくりに向けて
「しっかり取り組め」
という有権者のお墨付きを得たと認識している。

機能する議会――

より詳しく、わかりやすく言えば、
行政に依存しない議会、である。

法律にも、解説書にも、社会科の教科書にも、
議会とは「二元代表制の一翼を担う機関」
として位置づけられている。

一方は市長をトップとする行政。
もう一方が議会である。

ところが実態は…

「1.5元制」と揶揄され、
行政に取り込まれた議会の姿がある。

わかりやすい事例としては、
議会局の職員の身分である。

独立した機関であるはずだが、
議会の事務をつかさどる職員は、
市長が採用した行政職員が
異動して就任しているのが実際だ。

また、議会棟の管理責任者はだれか、
もし破損した際にはだれが管理をする責任があるか。

さいたま市においては、
市長の下部に位置する財政局の中の「庁舎管理課」。
議員の居場所は議場も含めて、
市長に借りていることとなる。

もっとも有名なのは、
地方自治法により、
「市長が議会を召集する」
こととなっている点だろう。

議長ではないのだ。

行政のトップが、
議会の招集権を有しているのである。

これら法律や慣例、実態でやむなく
行なわれていることに関しては、
徐々に時代が解消していくのだろう。

問題であるとともに、
早急に着手できるのは
議員の姿勢の改善である。

政党やその立場を問わず、
私たち議員は、
行政職員に様々なものをゆだねてきた。

ひどい事例ではこうなこともある。

質問する相手の質問文を行政職員に記してもらう。
つまり質問する人と答弁をする人が
同一というケースだ。

議員としての資格を問われるだろう。
こんなひどいケースも実際に存在している。 

市政に関する情報源も
行政職員によることが多い。

もちろんその一つには違いないが、
それだけでは行政を評価したり
チェックをしたりする議会の役割としては、
危ういこととなろう。

別の情報収集の努力も、
同時に行なわねばならない。
そのための政務調査費なのだ。

私自身、できる限り
行政のお世話にならないよう心がけてきた。

しかし、それはあくまで自らの範囲であり、
議会という機関の主体性を
確立する、というところまでは
視野が及んでいなかった。

前任期において、
議会に蔓延る行政への依存体質こと、
最大の問題であると考え、
今の議席を獲得した選挙への挑戦の際には、
「機能する議会へ」の改革を訴えたものである。

そして、今。

このような
「行政に取り込まれた議会」
が変わり始めている。

背景には、地方分権で自治体が
独自に決定しなければならないことが飛躍的に増え、
それに伴って責任も重くなったことがある。

自治体の意思決定機関は議会だ。

当然に議会の責任は重くなる。
自らのあり方が問われるようになったのである。

これに財政難の時代の機運が重なり、
議会不要論なども加味されて、
議会は自己改革の道を歩むこととなった。

行政に対し、
自立する方向に舵を切り始めたのだ。

さいたま市議会においても、
すでに予算委員会の常任委員会化や、
参考人制度の活用、
議員間討議の時間増、
などなど、取り組みが進んできている。

私が副委員長として関わっている
行革特別委員会での
「事業仕分け」の試行への準備も
この一環として位置づけられるものだ。

数々の改革の中でも、
象徴となるのは、
「議会基本条例」の策定作業である。

この条例は、
議会の基本事項をわざわざ記すものである。

有識者の中には、
なぜわざわざ当たり前のことを
条例に記す必要があるのか、
と批判的な向きもある。

そんなことに時間を使うなら
もっと優先すべきことがあるのではないか、
議会の質の向上のために
実際の審議内容や運営の改善に
エネルギーを注ぐべきだ、
という意向は確かに正論でもあり理解できる。

ただ、私はやはり議会基本条例を策定することに
大きな意義があると考えている。

過去の議会との決別のための宣言、
として位置づけとなるからである。

行政に取り込まれ、
支持者の陳情を表で裏で
執り行うのが主の役割だった議員の
集合体であった自治体議会。

ある意味では選挙でいかに勝つか、
ということが優先された議会運営。
それを前提とする議員の姿勢。

こうしたものと決別し、
市全体への奉仕者として生まれ変わろう――
そのような宣言を内外に示す。

これこそ議会基本条例を策定することの
最大の目的であり、意義である、
と私は認識している。

ただ、策定して終わるわけではなく、
そこからが始まりだ。

特に議員一人ひとりの質こそ
絶対的に向上しなければならない点だ。

行政に依存してきたのは、
行政職員のほうが優秀である、
という点も事実としてある。

議員の質の向上のためには、
不断の努力が必要だ。

「機能する議会へ」の改革を
選挙で後押ししてくださった
有権者の方々の思いを裏切らないよう、
そしてその方々に恥じぬよう、
まずは自らの質が問われていることを、
しっかりと自覚して、
議会の審議に臨みたい。

2月10日

●早朝、自宅にて2月議会準備など
●午前、会派内予算委員打ち合わせ
●本会議・代表質問
●昼、会派会議
●午後、本会議・代表質問
●議案外質問の趣旨説明
●議会にて2月議会準備など
●夜、会派懇親会
●市民との懇談