• 「猫の手貸します」

『すべての経済はバブルに通じる』
(小幡績著 光文社新書)
という本を読んでいる。

この本は、今の世界的不況の原因となっている
サブプライム問題の本質を
分かりやすく解説したもので、
寸時を惜しんでの読書欲に駆られる本だ。

サブプライム問題は、
さいたま市政にも少なからず影響を与えるもの。
議員という立場に立つ以上、
この本質を理解していなければならない、
という意識から出会った本であった。

ところで。

私の学歴は最近まで高卒だった。

今年3月をもって、
「明大大学院卒業」の学歴が新たに加わったが、
十代の頃、若き学生時代は
いま考えれば驚くほど
勉強への意欲が欠けていた。

社会に出た時、
あまりの自らの学のなさに、
そして無恥さ加減に危機感を持った。

以来、少なくとも社会人としての
最低限度の知識は身につけなければ、
と思ってきた。

議員となってからは、
よりその思いを強くし、
その立場の責任を全うできるだけの努力だけは
積み重ねなければならない、
と自らに言い聞かせている。

そんな私が、
社会に出てからこれまで心がけてきたのは、
「いい先生」を見つけること。
そして、その先生から学ぶこと。

師と慕って交流させていただいている人もいれば、
先生が本や映画・芸術作品であることもある。
本来なら多くを与えるべき
子どもたちからも与える以上に学んでいる。
時にはうちの駄猫からも学ぶ。
「ニャーオ〜ン」(感謝の意)…

いい先生は、
本質を教えてくれる。
気づかせてくれる。

適格な診断がなければ、
治療はままならない。
いくら手術の腕はあっても、
その診断に誤りがあれば、
治療には結びつかない。

いい先生に出会い、
そして新たに学び、気がついたり、
知ることができることほど
幸せを感じるときはない。

故・吉川英治の座右の銘は「我以外皆師」。

いい先生との出会い。
これこそが毎日の貪欲な日課である。

       ★

12月6日

●午前、自宅にて事務整理・議会準備など。
●NPO関係者との懇談
 …高齢者の生活支援の現状など
●午後、聖学院大学ポリシーカレッジ
 …講師は議会改革の先頭を走る
  三重県議会議長の萩野氏。
  行政との緊張関係、
  議会基本条例の成立過程や内容、
  など様々な示唆を得た。  
●夜、道場
●道場関係者との懇親