毎年、専門学校の「政治」の授業で
講演させていただいている。
学生の層は20代中盤が主で、
社会人経験者も少なくない。
「政治にあまり関心を持っていない」
(学生本人たちの弁)人たちだから、
逆にこちらの姿勢や発言内容が
試される機会となるのであり、
今の自分を客観的に見る機会として有効である。
そんなことから、
喜んで引き受けさせていただている。
今年7月に一度講演し、
今回は今年2度目。
志を同じくする区議・県議とともに、
自治体議員3人が、
専門学校の学生約20名とともに
ディスカッションをするという試みだった。
この中で大変衝撃的なことがあった。
それは投票率に関する話の時。
私が切り出した言葉がきっかけ。
「ベルギーでは、
ほぼ100%の投票率だとのこと。
なぜかといえば投票を義務化しているからです。
ベルギー人から直接聞いたのですが、
投票に行かなければ、
市民サービスに様々な制約が出るそうです」
こんな話をした。
そこですかさず司会者が学生たちに、
「投票の義務化について賛成・反対を聞きます」
と挙手での意思表示を確認することとなった。
驚いたのはその結果。
なんと6〜7割が「義務化に賛成」であった。
投票というのは
「権利」であると考えていた。
だから驚いている。
義務ということとなれば、
強制的なものとなる。
投票に行かなければ
ペナルティを科すというのもどうか…。
ただ、もしかしたら、
これも冷静に受け止めなければならない
のかもしれない。
民主主義というものは、
常に時代とともに形を変えてきた。
その時代の国民・市民の
もっとも使いやすい形に
民主主義は変化しているのだ。
若い世代が社会の中堅どころとなっていく
中長期を視野に入れた今後においては、
もしかしたら投票は「権利」ではなく
「義務」という風に
変化する時代も来るのかもしれない。
機会があれば、
義務化している国の、
それまでの経緯や現状を調べてみたい。
★
11月14-16日
●この期間は終日、
資料整理や読書などで家に引きこもる。
●体調がすぐれなかったのも一因。
●16日午前の区民祭りが雨で中止となり、
本当に一度も外出しない72時間であった。
●この間に読んだ主な本
『上げ潮の時代』(中川秀直)
『日本国ヤリクリのカラクリ』(荒牧國弘)
『転生と地球』(高木善之
『自治体財政のツボ』(小西砂千夫)
『自治体アウトソーシングの事業者評価』(南学)
『隷属国家 日本の岐路』(北の幸伯)
『校長になろう!』(金山康博)
ほか
●それにしても油断すると
すぐに資料や本の山ができる…
11月17日
●午前、自宅にて資料整理など
●午後、エファップジャポン政治の授業にて講義
●時事通信・研修会「財政再建の処方箋」(永田町)
●自治体議員・新聞記者らとの懇親