• 「猫の手貸します」

「定額給付金」をめぐり、
様々な議論が続いている。
私は大変懐疑的だ。
今からでも遅くないので、
やめたほうがいいと考える。

シンプルに考えれば、
限られた財源の使い道の話だ。
民主党はじめ野党は、
厳しい姿勢で自らの代替案を示し、
この制度の矛盾点を突いてほしいものだ。

公的なお金を使用する際には、
将来への効果を視野に入れるべきだ。

今回の給付金は、
ケインズ政策的な公共投資としての効果は、
おそらく期待できない。

かつての「地域振興券」や「定率減税」は、
さして景気刺激策に結びつかなかったが、
この轍を踏むように思う。
わかりきっていることだ。

逆に景気刺激策を視野に入れていないとすれば、
単に選挙の一票をお金で買う、
ということにならないか。

ただ、特筆すべきは、
各種世論調査において、
この給付に「必要ない」「効果を感じない」
と答えた人が多い点だ。

こうした判断のできる人が
多数存在する社会であるから、
日本の国の今後は、
決して悲観するものではない。

「国民を教育する」
などという政治家がいるが、
国民のほうが
よほどしっかり考えているいい例だ。

別の点を挙げれば、
市町村が窓口になることも問題だ。
いい迷惑である。
分権の流れとは相容れないものだ。

ましてや市町村に所得制限の判断をゆだねられる、
という点からすると、
なんと無責任なのだろう。
制度は国で決めておきながら
意見の分かれるところは市町村に判断を任せる。
この制度がいかに「付け焼刃」かわかる。

政治構造の点から見ると、
公明党の発案でこの話が出てきたようだが、
自民党が創価学会に選挙でお世話になっているために
断れないのだろう。

「政治家は応援された人に縛られる」
という典型的な事例だ。
ここには国民の視点が決定的に欠けている。

もちろん現状において、
生活困窮者が少なくないことも、
肌で実感している。
何もしなくていいとは思わない。

しかし、一時的な現金の配布は、
一過性で終わってしまう。
大切な財源が枯渇すれば、
いよいよ次の一手が打てなくなる。
これで最も困るのは生活困窮者の方々である。

今、日本は800兆円という
未曽有の借金を抱えた国であることを
忘れてはならない。

将来、生活困窮者の自立に結びつくような、
または、景気回復策や社会の安定化につながるような、
地に足のついた対策に投資をしたほうが、
よほど貴重な財源が活きてくるのではないか。

といろいろ思いを述べました。
またも長くなりました。

       ★

11月8日

●午前〜午後、自宅にて事務作業
●夜、道場

11月9日

●午前、自宅にて事務作業など
●午後、自治体議員財政自主研究会・研修?
 「」講師:金山康博氏(朝霞第2小校長)
●夜、自治体議員財政自主研究会・研修?
 「」講師:西寺雅也(前多治見市長) 
●自主研参加者との懇親

11月10日

●午前、自治体議員財政自主研究会・研修?
●午後、歯医者へ
 …虫歯治療で
●夜、明大大学院・青山先生授業
 …都市計画
●明大大学院関係者との懇親

11月11日

●午前、自宅にて事務作業など
●行革特別委員会・提出資料作成作業
●午後、会派内議会基本条例PT
●議会にて事務作業など
●夜、道場

※夜、市長が救急車で搬送されたとの連絡が入る。
 幸いになことに手術が成功し意識もあるとのこと。
 11月26日から始まる12月議会の出席は困難な模様。

11月12-13日

●総合政策委員会・視察
 【12日】福井県若狭町「熊川宿」
  …伝統建築の街並みを保存し、
   地域振興に結びtけている。
   年約40万人が訪れるという。
   高齢化率が高く今後に課題があるという。
   背伸びをせずにもうけ主義とは一線を画している。
   
 【13日】滋賀県長浜市「黒壁が牽引した市街地」
  …郊外型SC進出などのあおりで中心市街地が衰退。
   これに対し、「ガラス」を共通項に
   オリジナルなまちづくりをすすめ、
   現在は年200万人の観光客が訪れる。
   民間人が口だけではなく、
   汗もお金も出して成功に結び付けた。
   「地域振興」「観光政策」で
   様々な学ぶべき点があった。
   
※この視察については別項で報告する。
 
11月13日

●夜、市民との懇談
 …地域防災について。