• 「猫の手貸します」

私は現在、町道場で師範という位置づけにいる。
その道場に今、
イギリス人女性が通ってきている。

彼女は、まだ日本に来て一ヶ月くらい。
日本語はほとんどわからないまま、
期限付きの英会話講師として、
日本に来た。

仕事の関係で毎回稽古に来ることが
できるわけではないのだが、
熱心で、覚えが早い。
「筋がいい」のである。

ところで、彼女を通じて、
イギリスという国やイギリス人を見ている自分に、
ふと、気がついた。

逆に、彼女は、
私をはじめ、
接した日本人を通じて
日本という国や日本人を見ているのだろう。

そう考えると、
私自身が「日本代表」なのではないか、
と思ったりもする。

メディアに出ている政治家や芸能人だけが
日本人の代名詞ではない、
という意味である。

極端にいえば、私たち個々人が、
国内にいる外国人に対して、
大使や外交官のような位置づけある、
といえるかもしれない。

これから国内には
外国人がますます増えていく。

実態として必要とされているから、
いくら国で制限しようとしても、
現場には外国人が増えていくことは間違いない。

すでに未来を先取りし、
外国人が急増している地域もある。
それに伴って、
外国人に関する各種の課題に
取り組んでいる自治体がある。

先日視察訪問した浜松市は、
1990年の入管法改正後、外国人の比率が急増し、
現在約4%となった。
大半がブラジル人である。
スズキやヤマハといった企業の労働力を担っている。

当市を視察をしてみて、
現状把握がようやく出来てきたこと、
国が外国人を受け入れる方向に舵を切るならば、
各種の環境整備を同時並行で進めなければ、
地域は混乱が予想されることを改めて認識した。

この問題は、決して一部限定の話ではない。
EPAで介護や医療の現場に外国人受け入れを始めた、
社会全体の話であり、
さいたま市もまた、
大いに関係する話なのである。

いずれにしても、
現在の社会は変化が加速する世の中だ。
そして、グローバルな社会でもある。
私たちは外国人と接する機会も多くなるだろう。

日本代表として、
動体視力をもって曇りのない眼で事実を見つめ、
身近なところから考えていきたいと思う。

       ★

10月24日

●午前、会派会議
●午後、会派内議会基本条例PT
●さいたま市市民活動支援センター
 …長野県議の視察に同行。
  利用上のトラブルを見事に解消している手腕に感心
●民権塾
 …田中秀征先生による最近の政治情勢などについて。
  経済の話については、
  「今の経済情状況にすぐ効く特効薬はない」との言葉。
  選挙を意識した目先の景気浮揚策に
  慎重な視点をもちたいものだ。
●自治体議員らとの懇親

10月25日

●午前、自宅にて事務作業など
●お昼、支援者との懇談
●午後、習志野市事業仕分け傍聴
 …「敬老祝い金」「敬老会」
  「市民農園」「子ども医療費」などの議論を傍聴。
●夜、道場にて稽古。
●館長と懇親