• 「猫の手貸します」

四川省の地震の壮絶な被害が、
脳裏に焼きついている。
現地の被害者のご冥福をお祈りするとともに、
一日も早い復興を期待したい。

災害のニュースを聞くたびに考えるのは、
「自分のいるさいたま市の備えは万全だろうか」
という点だ。

結論としては、
充分とはいえない状況だ。

といっても、
何も職員を攻めるつもりはない。
新型インフルエンザ対策への迅速な対応など、
危機管理については試行錯誤しながらも、
それなり対応している状況にあると見ている。

ただ「危機への備え」には、
「完全」はありえないことを
常に肝に銘じておかなければならない。

今、「災害とライフライン」に関する
勉強会に参加している。
各分野の災害対策のエキスパートから
現在の状況などを
ヒアリングする形で進められている。

その勉強会において、
どうも肝心のことが抜け落ちている、
そんなケースに気がつかされる。

最近、大きな課題となっているのは、
「気候変動への対応」である。
温暖化は単に水面上昇といった問題を
引き起こすだけではなく、
台風や大雨など異常気象をもたらす。

以前の常識では計れない環境に
どう対応していくのか、
問われているのである。

常にアンテナを張り巡らせ、
知識を得る努力を欠かさないようにするとともに、
被害を最小限に抑えることを基盤において、
想像力を働かせること。
そしていざというときには大胆な決断を行うこと。
こんなことが必要とされるだろう。

災害が起きて、被害が生じる。
特に人命を失っては、
取り返しのつかないこととなる。

政治・行政のつかさどる公の機関は、
「市民の安心・安全」こそ、
もっとも最優先すべきテーマだ。

さいたま市は、
地理的に幸い災害の
少ない地域であるといわれている。

これに併せ、
東京の衛星都市として
ベッドタウンの性格を持つことから、
徹底した危機管理への取り組みをして、
市民に安全な環境を提供していくことを、
さいたま市の目玉にしてはどうか、
などと考えている。

これからの一年、
私は総合政策常任委員会に所属することとなった。
この委員会は
「危機管理」に関するテーマも所管している。

明大・青山やすし教授の言う
「災害時こそ、その国の弱さが前面に出る」
という言葉をかみ締めて、
想像力をめぐらせながら、
このテーマについて掘り下げていきたい。

     ★

5月24日(土)

●午前、自宅にて事務作業
●午後、明大大学院の授業
●災害とライフライン勉強会
●夜、道場にて稽古
●市民との懇親