• 「猫の手貸します」

26日、大学院を卒業した。
『明治大学大学院ガバナンス研究科』。

通学期間は2年間であった。
平日夜と土曜日をメインに授業が組まれる。
これは社会人が通うことのできる設定である。

今、成熟社会でもあり、不確実性の高い社会。
少子高齢化でグローバルな社会である。

複雑で多岐にわたる課題は、
次々に止め処もなく現れてくる。
これを従来の中央集権という
一元的なシステムでは
効率的・効果的に解決しえなくなった。
時間がかかるばかりで、
一行に成果に結びつかない。
こうして中央集権体制は信頼を失っていった。

それぞれの地域で
それぞれの関係者が、
自ら汗を流さねば解決に結びつかない。
おのずと地方分権は進められ、
自治体は、自ら主体性を持って
運営していかねばならない。

こうした時代背景の中、、
自治体関係者(政治家や職員など)には、
政策創造の能力が求められる。

首長や議員、職員に専門的な知識やスキルを、
学ぶ機会が必要とされる理由である。

特に自治体議員としては、
時代の要請として、
「機能する議会」が求められる中、
公共政策大学院は貴重な機会となる。

現在、公共政策大学院は次々に設立されている。
中でも『ガバナンス研究科』は、
教授陣の多様さや学生の構成に
特徴のある大学院だ。

通学する学生は
●自治体首長・議員
●自治体職員
●民間企業社員
●大学卒業し直接
●その他の方
という面々で、
それぞれ同じくらいの割合である。

もっとも大きな財産は、
そこで得たネットワーク。

個性的で経験豊富、専門性の高い教授陣。
さまざまな持ち場で責任を負う、
志や貢献意欲を持った学生たち。

365日休みがないといわれる首長も、
通学している。
これは逆説的に言えば、
大学院で提供される内容やそのネットワークが、
自治体運営に直接的に、
即戦力として役割を果たすからなのだろう。

こうした方々とともに、
研鑽を積むことができたのは、
何よりだった。

私はこの3月を持って卒業した。
しかし「卒業」といっても、
ガバナンスとの関係は変わらないようだ。
教授たちから口々に出る言葉は、
「卒業が始まりだ」である。

この春から、
私もまた新たなスタートラインにつくこととなる。
卒業の実感がないのも、
そんなことが土台にある。

大切なことだが、
私は単なる研究者ではない。
議会という実践の場に身をおいている。

大学院で学ぶことが目的ではなく、
現実の場で活かせてこそ、
2年間の通学の意義が出てくる、
と自分を鼓舞している。

思い返せば選挙をはさんでの2年間。
短いようで長い、
長いようで短い、
中身の詰まった2年間であった。

大学を卒業していない立場の私を、
快く受け入れていただき、
チャンスをいただいたことに、
何より感謝したい。

関係者の皆さん、
本当にありがとうございました。
今度ごともよろしくお願いいたします。

       ★

3月25日(火)

●自宅にて原稿書き・事務整理など
●道場にて稽古

3月26日(水)

●明大大学院ガバナンス研究科卒業式
●明大大学院生との懇親

3月27日(木)

●自宅にて原稿書き・事務整理など
●道場にて稽古

3月28日

●自宅にて原稿書き・事務整理など
●明大大学院講師・学生との懇親