• 「猫の手貸します」

5月2日(水)

■午前
▼無所属の会・会議
臨時議会に臨む上での議案に関する意見交換など。

■午前〜午後
▼臨時議会
この任期の初めての議会。

この議会では
●議長・副議長、各常任委員会の委員長・副委員長の人事
●「議案89号」市税条例の改正に関する専決処分議案
●請願2本
の審議が行なわれた。

(1)議案89号について

このうち市税条例については、
国の「地方税法」という法律が改正され、
それに伴って市の条例の改正が必要とされるもの。

議会を開催することができないために「専決処分」として、
行政が議会の議決を経ずに進めてしまう議案のため、
慎重にも慎重な審議が必要とされている。

今回の改正は、
●ベンチャー企業支援の延長
●駅ナカ課税の法制化
●バリアフリー改修の促進
●恒久的減税の際に暫定措置であった「市たばこ税」を本則に変更
などを反映したもの。

議案89号

賛成多数で可決された。
私は、内容もプロセスも問題はないと考え「賛成」。

(2)請願について

市民から2本の請願が提出された。
結果的に2本とも「不採択」の決定。

この請願の取り扱いをめぐり、
議会内で議論となったが、
本会議場で即決することとなった。

請願3号は、
●議会内のルールを定めた「申し合わせ事項」
 の決定プロセスや公開などに関するもの。

請願4号は、
●新任期の議会の人事の決定プロセスが、
 「委員会条例に抵触するのではないか」というもの。

無所属の会では、
自らの態度を明確にするために、
討論を行なった。
私が登壇し発言した。

3号については「採択」を主張。

請願への採択の主張は、
●議会は市民の代表機関であり、
 その内規は当然に市民に公開されるべきもの。
●行政も最近は「規則」「要綱」などの内規を
 HP上などで出しているし、
 議会からそれを求めている経緯もある。
という趣旨である。

無所属の会では、
議会内の「申し合わせ事項」を否定するどころか、
「申し合わせ事項」そのものや、
その決定プロセスを重んじている。

ただ、課題もあると考えている。
これらは、議会改革の議論の中で
改正していくことが必要である。

4号については、「不採択」を主張。

この請願の内容からは、
さいたま市議会が、
いくら会派主義を採っているとは言っても、
すべての議員は対等であり、
たとえ無所属の議員でも、
人事などの決定のプロセスに
関わることができることが望ましい、
という趣旨を汲み取ることができる。

この点は無所属議員としての立場を経験した
私たちの共通の思いと重なる点だ。

しかし、請願の根幹を成している
●「委員会条例に抵触する恐れ」
については、そのような事実は
認められなかったため妥当性が無いと判断し不採択。

詳しい経緯は会議録等をご参照ください。

■夜
▼明大大学院「法定外税」

●杉並区のレジ袋税
●豊島区のマンション税/放置自転車税
●神奈川県の企業への臨時法定外税
などを研究。

「より税金を取る」という点よりも、
現在の課題などを解決する手段として
「徴税」という強い権力行使の姿勢を見せることに、
この間の法定外税の取り組みの意義が見出される。

神奈川県の事例は、
国税では企業の所得に対しての課税であるために、
利益の上がらない企業には
税金の支払いが生じなかった課題に対し、
県独自に「資本金」などに課税しようという取り組み。

興味深いが、
企業誘致などの時代の要請により、
課税強化で企業を逃してはならないということから、
税の範囲を縮小しているのが現状だ。