• 「猫の手貸します」

土井裕之の主張①
―「機能する議会へ」―

財政破綻、政治家の不正…こうしたことを背景に、議会スクラップ論はますます高まっています。この本質は「しっかり役割を果たせ」。議会はこれまでの「支持者への利益誘導型」から「全体を視野に入れた機能型」へ生まれ変わらなければなりません。

≪行政チェック機関≫市長行政と緊張関係にある議会

「与党・野党」とは国会で国政政党の使用する言葉。さいたま市議会では、この意識がまだまだ根強く残っています。地方議会は、市長(行政)と緊張関係になければなりません。財政破綻の自治体が示すとおり、議会のチェック機能の向上は時代の要請です。そのために議員は全体を見る視野が必要とされています。

≪市民の代表機関≫市民に情報を提示する議会―政務調査費の領収書の公開―

課題とされている政務調査費の領収書の公開についても原則としてすべてを添付することが必要だと考えています。無所属の会では自らの主張の一貫性を念頭に置き、ホームページ上に領収書を公開してきました。議会には「課題や争点を明らかにする」役割があります。その役割を果たすためにも、まずは自ら実践し、明らかにできるルールづくりが必要です。

≪政策立案機関≫自ら課題を解決する議会

議会には自ら「条例」を作る権限があります。が、これまでほとんど行使されてきませんでした。それは「条例は行政がつくるもの」という固定観念があったためです。この4年間で、さいたま市議会では一度だけ、「住民基本台帳の閲覧制限」の条例を自らの立案により成立させました。このような取り組みが恒常的にできるような機運を高める必要があります。