ある小学生のお子さんのいる保護者から、
エアコンの導入、
天然芝生化について現状について聞かれた。
これをきっかけに、
教育委員会担当に聞いたところ、
以下のような状況であった。
■少・中学校のエアコンの設置
ヒートアイランド現象などにより、
子どもたちの教育を受ける環境は悪化しており、
エアコンの設置が要請されていた。
現在、さいたま市では、
特別教室(音楽室・図書室など)
から進めており、現在6割設置済み。
2007年度中に終了する予定だ。
普通教室については、
2008年夏までに市内の3000室、全室に設置予定。
つまり来年の夏までにはすべての学校に
エアコンが設置されることとなる。
これは市長が市長選にマニフェストで提示したもので、
4年間の中で予定通りに進められているとのことである。
■小・中学校の校庭の天然芝生化
現在3校(谷田小・大宮小・神田小)で
校庭の芝生化が実験的に行なわれている。
谷田小はH16年から、
大宮小ではH17年からスタートした。
その後、各校での導入のメドはたっていない。
芝生化のメリットは、
子どもたちの安全面、環境面などであり、
近年、冬のスポーツ競技でも緑の芝生が
当たり前となりつつある。
ただ、デメリットとしては、
芝生化の初期経費がかかること、
土のグランドでないと導入できないこと
(「ダスト舗装」は土への転換が必要)、
メンテナンスへの新たな時間・経費がかかること、
養生期間が必要でその間は使用できないこと、など。
他自治体では住民と行政とが協定を結び、
メンテナンスを住民が行っている
面白い事例があるとのこと。
さいたま市教育委員会は、
やはり財政の面を強調していた。
校舎の耐震化の要請が、
急遽ここ数年で遡上に上ってきたことによる。
確かに命に関わることが
優先であることに異論はない。
地域の住民の汗こそが、
天然芝生化導入の近道かもしれない。