• 「猫の手貸します」

11月18日から19日にかけて長岡市へ。

長岡市と合併した旧栃尾に住む
星野辰正さんのお招きで訪問したもの。

星野さんには、私の活動で大変お世話になっており、
今回はその恩返しの意味を込めての訪問だった。

午前9時過ぎに車で自宅から出発し、
13時ごろ栃尾支所着。
星野さんの活動されている
「長岡市民オンブズマン」
のチラシの配布のお手伝いをした。

夜、地元でライオンズクラブの責任者でありながら
執筆活動をしていらっしゃる方などが参加し、
オンブズマンの活動報告会。
私はそこで現在の地方自治や政治の状況を話した。

懇談の席では、地元の「八海山」の登場。
また、栃尾のお酒「鶴」もあとから参上。
このお酒は本当においしかった。

栃尾のはずれにある「長生館」という旅館に宿泊し、
次の日は長岡市街地へ。

駅前と集客施設の前でマイクを使用しての活動報告。
お昼過ぎにすべての工程を終え、
昼食後、長岡を後にした。
関越自動車道を通り帰途に着く。
途中、花園ICから先が渋滞しているとのことで、
一般道に回避し、
熊谷からさいたま市に帰った。
家に着いたのは18時ごろだった。

     ★

今回、栃尾の経営者の方々と接することができたが、
その際、栃尾市の経済の厳しい側面を聞いた。

基幹産業がない。
観光産業では食べていけない…。

栃尾は、合併し、長岡市の中心街に
様々なものを吸い上げられていくだろう。
地元の人たちに危機感はあっても、
なかなか可能性が見出せないようだ。

宿泊した旅館には朝早く数人のおばあさんが
掃除などの雑務をしに来ていた。
この方々は、
旅館があるからお金を得ることができる。

旅館では食事も出しているが、
この食事には「油揚げ」など、
栃尾の地域の食材を出している。

旅館が無くなれば、
これを提供している地元の業者や
個人がお金を稼ぐスベを失うのかもしれない。
旅館も決して宿泊客が多いわけではないのである。

「長岡は、基幹となる起業がない」。
地元の建設業を営む方から聞いた話だ。

「シャッターどおり」との揶揄されている商店街は、
ますます人手がない。

地域経済は連関し、循環している。
経済が冷え込めば冷え込むほど
様々な影響を与えていくこととなる。
若い人たちは、
東京など大都市へ仕事を求めて移り住む。
大都市周辺では、
いまだマンション問題や学校の建設が行なわれているが…。

東京という大経済のシステムに
連なるさいたまからは、
とても想像のつかない長岡の状況を目の当たりにした。

     ★

アクティブ度
18日:5415
19日:4601