• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

昨年11月11日に永眠したドラッカー。
その著作のほとんどの翻訳を手がけた
上田氏による講演である。

講演会は、10月12日夜に丸善日経セミナー会場で行なわれた。
以下、その主な公演内容。
ドラッカーの著作の言葉を紹介する形式であった。

▼ドラッカーの最も伝えたかったメッセージは、
「何を持って憶えられたいか」である。
つまり、自分の「なりうるもの」を
思うことの大切さを説いた。

▼事業とは何か――。
産業革命により、みなが働けるようになった。
では産業社会は社会たり得るのか。
可能である。そのための方法として、
組織社会を動かすためには、
マネジメントが必要だとドラッカーは述べた。

▼ドラッカーはドイツヒットラーの全体主義の台頭を、
経済至上主義の限界がもたらしたと分析した。
アダムスミスの資本主義、
マルクスの社会主義がともに失敗を重ね、
第1次世界大戦がおき、
世界大恐慌が起きる。
経済自体が信頼を失い、
脱経済至上主義に向かう人たちを吸収して
全体主義が台頭してきたのである。

▼社会的人間は社会を必要とする。
その社会が成り立つには、
①個人に位置付けを与える
②個人に役割を与える
③権力に正統性がある
この3点を必要とする。

▼ドラッカーは資本主義について、
野放図な資本主義ほど恐ろしいものはない、と言っている。
世のため人のためになってこその企業である。
利益は明日の継続のためのものであり、
資本主義は常に正統性を自ら獲得しなければならない。

ドラッカー学会HP