• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

本日(3日)午後、株式会社医療シス研の主催の
第1回地方議会議員のための自治体病院経営セミナー
に参加した。

■1「自治体病院の経営のポイント」長(おさ)隆氏
■2「自治体病院経営のポイント」伊関友伸氏
■3「自治体病院コンサルタントの現場から」富田一栄氏
のプログラムで、
それぞれの講師が現場の経験を基に解説した。

長氏はいくつかの病院の
建て直しを行なってきた立場であり、
テレビ番組でもその毅然とした取り組みが報じられた。

以下、主な内容。

          ★

■1「自治体病院の経営のポイント」長隆氏
長氏はまず、自治体病院に求められているものとして、
①医師不足への対応
②リーダーシップ…管理者・院長
③看護士の副院長採用
④医師の心の琴線に触れる経営
を挙げた。

また、経営目標として、
①病床利用率を95%
②平均在院日数を半減
③実質収益対経常費用比率の100%以上
④医業収益に対する人件費率50%以下
を挙げた。

さらに、各地の病院の改革事例を提示するとともに、
外部監査において、医師が監査人に入っていない点
を問題点として挙げた。

■2「自治体病院経営のポイント」伊関友伸氏
伊関氏は、自治体病院の経営をめぐる2つの危機として、
①行政組織としての財政危機
②医療機関としての経営危機
を挙げ、
借金財政と少子化に加え、社会保障費の増大、
診療報酬改定による危機を提示。

自治体病院の
政策目的」…民間医療と併せて、
  |    地域の安全安心のために医療を確保する。
  |
  |―不採算医療・政策医療 
  |
  |―民間独占の排除
  |
  |―高い医療の質の維持

この「政策目的」があいまいだから直営にする、
という考えになりやすい。
直営はひとつの手段に過ぎない。

ある県の病院の経営改善が成功した理由として、
①能力ある病院管理者を招致した。
②首長が、経営者に病院経営を任せた。
 財政課や人事課も口を出さなかった。
③病院職員も専門病院として優秀な人材が多かった。
④優秀な事務職員を配置した。
⑤病院スタッフが危機感を持つ(外圧の存在)。
⑥収益の重要性に共通認識を持つ。
⑦目標を明確化した。
⑧医療の質の確保のために必要な投資は行なった。

という。

組織変革には、
外圧や改革リーダーの活躍などが必要。

地方議員の発言による圧力で、
公立病院の医師を退職に追い込む例もあるという。
売り手市場の医師は、
簡単に、そして大量に退職する可能性があり、
地方議員は、責任が重い。
正しい知識の基に発言すべきだと伊関氏は言った。

■3「自治体病院コンサルタントの現場から」富田一栄氏
富田氏は、
コンサルとしてのこれまでの経験などを説明。

以上。
          ★

特に伊関氏の指摘した地方議員の圧力、
については、直接の教訓となる。
議員の一言が市民に
大きなマイナスをもたらす可能性もある。
緊張感をもって行動していく必要を改めて感じている。

【政調費】
参加費:20000円