• 「猫の手貸します」

8月20日から29日まで米国視察。
明大大学院の関係者によるもの。
初日は、東京からの移動と
在ニューオリンズ総領事館の坂戸総領事との
懇親などのスケジュールであった。

■出国
14時に出国。
日本での出国手続きはそれほど大変ではなかった。
初めてのアメリカである。

■機内
シカゴのオヘア空港行きの便は、ほぼ満席。
約10時間の搭乗である。
機内食は3回。
前の座席に小型のテレビがあり、
いくつかの映画などの番組が流れていた。

機内ではよく眠ることができた。
ただ、どこでも眠れる自負があったが、
やはり足を下にして眠るのは
疲れが取れにくい。

客室乗務員については、
今回の件に限れば、
日本の航空会社のほうが、
様々な面で訓練されている印象を持った。

■時差
日付変更線を超え、また「8月20日」。
日本とニューオリンズとは時差が14時間。
ニューヨークは13時間。

それほど時差の影響を受けず、
工程をこなしている。

■到着
シカゴに到着したのは、現地時間で12時ごろ。
13時40分の「ニューオリンズ」行きの
飛行機に乗り換えねばならない。

同行者によれば、
米国での飛行機の乗り継ぎは自己責任の要素が強く、
持ち物検査が理由で遅れても、
容赦はないとのことのようである。

■入管
まず 入管を通る。
白人の係員に英語でまくし立てられる。
(腰にはオートマチック銃が…)

どうやら「日本語で書くな」「書き直せ」
と言っているようだ。
日本では考えられない対応に、
少々「ム!」としつつもアルファベットに書き換える。

すると今度は、
「なぜ滞在するのか」「何日間滞在するのか」
と聞いてくる。
「9デイズ」と応えると、
両方の人差し指の指紋と顔のチェック。
瞬時にコンピュータで照合するようだ。

■セキュリティ・チェック
国際線・国内線と2度のセキュリティチェックを通過し、
金属探知機等の洗礼を受けた。

印象では国内線のほうが厳しい。
合理的な理由なく、並ぶ位置を変えられて、
時間がかかった。
また、容赦なくカバンは開けられた。

こうしたプライバシーの極度の制限が、
セキュリティに神経質となっている
現在のアメリカの置かれた状況を象徴していた。

■オヘア空港(シカゴ)〜ニューオリンズ空港へ
飛行機が苦手な私が、この日、2度目の搭乗。

疲れも手伝ってか、
それとも慣れたのか、
いや、米国に来たことにより
好奇心のほうが上回ったのか…
真偽は解らないが
それほどの恐怖はなかった。
(大きい飛行機のほうが揺れが少ないから?)

2時間のフライトでニューオリンズへ到着。

■ニューオリンズ空港〜ホテル
移動は大型のタクシー。
運転手が気を効かせて、
通り道でハリケーン被害に遭った場所を通過する。

当時の水面の後が、塀に生々しい実線として残されていた。
倒壊してそのままとなっている家屋もあった。
ニューオリンズ市が
ハリケーン被害に遭遇したのは昨年8月29日である。

ところどころで復興の兆しが見見受けられたが、
ゼロメートルの家屋が多く立ち並び、
市の8割が浸水したことを想像させる光景もまた、
目の前に広がっていた。

■フレンチクオーター
宿泊はフレンチクオーター内。

フランス人が住み着いた場所
であることに由来している。
観光を第一の産業とするニューオリンズの
一番の繁華街である。

場所は高台にあり、
昨年のハリケーン被害には
ほとんど遭っていないという。
そのため、住宅街とは異なり、
ハリケーン後、
このあたりは早々に活気を取り戻していった。
基幹産業である観光産業の
中心的役割を果たす地域である。

独特の雰囲気だ。
アンティークの店や、
ジャズを聴きながら食事のできるレストラン。

古い街並みをそのまま残し、
景観的にも申し分ない。

■在総領事館・坂戸総領事との懇談
在ニューオリンズ総領事館の坂戸総領事と懇談。
さいたま市内でお勤めだった時期もあるとのことで、
親近感を覚えた。

総領事からは、昨年のニューオリンズにおける
ハリケーン災害の実態を
ポイントを絞って説明していただいた。
この説明を参考にして、
2日目、3日目は現地視察に行く。