8月5-6日の午前・午後、明大大学院の集中講義。
朝から晩まで、まとめて講義を行なうのが集中講義。
平日夜に時間の取れない学生に重宝している。
■「地方自治論」
牛山先生による。
地方自治とは何か、
という話から始まり、
革新自治体の登場や分権改革などこれまでの歴史の講義、
参加者による自分の体験談や意見など、
が詰まった二日間であった。
私がとくに印象に残ったのは、
「警察特区の可能性について」。
「以前は警察が市町村の事務であったが、
財政等の理由で返上した経緯がある」
という話をきっかけに、
現在治安が悪化している現状の解決のために、
市町村が警察の一定の権限をもてるよう
特区制度の活用はできないものか、
という話を先生始め参加者で行なった。
今、治安が悪化している
(多くの住民がそのような印象を持っている)
にもかかわらず、
交番には常に人がおらず、
地元民の献身的なパトロールにより、
安全の確保への努力がなされている。
しかし行政のできることは、
行政が行なうことも検討しなければならないと思う。
住民の善意や自主性に任せる部分と、
行政が一定の権限を持って仕事を行なうこととは、
分けて考えるべきだ。
警察は「国-都道府県」のラインにあればいい、
という発想から脱却し、
市町村でもその仕事の一部を行なうことができる、
という視点で考えてみたら、
真の意味で地域社会に貢献できるのではないかと思う。
必要な事務は自ら引き受ける、
これぞ地方自治の醍醐味だと思う。
研究してみたい。