• 「猫の手貸します」

韓国のホテルのチェックアウトは12時である。
最後のこの日、独立記念館に向かうため、
9時と早めにチェックアウトし、バスに乗り込んだ。

<独立記念館へ>
高速に乗り、約2時間かけて独立記念館へ。
ここでは主に日本の植民地時代の
歴史が展示されている。
韓国人の傷跡の深さと同時に、
強い国威発揚の傾向を感じた。
詳しくは「独立記念館」編へ。

<バスの移動の際に>
独立記念館を後にしバスで移動する際、
韓国人のバスガイドと様々な話をした。
●竹島問題については、
日韓それぞれの国の言い分を
代弁するかのような話がしばらく続いた後、
「お互いにここまで積み上げた友好を大切にしたい」
との話に至った。大切な視点だ。
●日本の芸能人の影響もかなりある話や、
●韓国人の間では、
整形手術への抵抗感が薄れている話など興味深かった。
●車の外には高層マンション軍が続く。
行けども行けどもマンションが続く。
韓国は不動産バブルに沸いているそうだ。
ただ、「長く続かないのでは」という。
韓国だけではなく、
周辺国の経済にも大きな影響を与えることだけに
今後も注目したい。

<鉄道博物館へ>
さいたま市には来年鉄道博物館が開館する。
上野の交通博物館が移転してくるもので、
建設・運営はJRが行なう。
さいたま市は周辺整備やPRなどに協力をする。
この様な点を前提に、韓国の鉄道博物館を見学。
郊外にあり、閑散としている印象。
会館には何人かの事務員がいたが、
挨拶もなく、居眠りも…。牧歌的な光景だった。
外には実物大の鉄道が数車両並び、
会館には歴史的な展示がなされていた。
ほとんどがハングル文字で書かれており、
内容を把握しにくかったのが留意点だ。
これはさいたま市において教訓とすべきことではないか。
どんな人に見てもらいたいのか、
この点は深く検討する必要があるし、
博物館に協力する立場のさいたま市としては、
この点について、注意深く見守る必要があると思う。

     ★

19時ごろ韓国金浦空港を後にした。
21時すぎ、羽田空港に到着。
バスでさいたま新都心へ。
家に着いたのは23時すぎ。

今回の視察は、私にとって有意義な経験だった。
それまで人づてに聞いた話や、
想像の範囲でしかなかった
隣国の韓国の様々な点を知ることができた。
まだまだ知ることのできていないことは多々ある。
韓国と言う国に魅力も感じたし、
長く付き合っていきたいと思う。

何より大切なのは、
戦前戦中の日本統治時代の歴史を踏まえ、
戦後積み上げてきた友好関係を
前向きに成長させていくことだ。
今回を契機に、
今後とも私も「民間外交官」の一人として、
貢献できればと思っている。

なお、写真や明細などは、後ほど付け加えたい。