• 「猫の手貸します」

韓国の2日目である。

<「ト、トイレを…」>
今回の旅では、ほとんどの工程で日本語を使用したが、
ほぼ大きな混乱なくすごすことができた。
最も大きな危機は2日目の朝。
朝ごはんを、旅行会社薦めの店で済ませた後、
飲食店街を散策していると突然お腹が活発に。
韓国料理は野菜も多く、食物繊維が豊富。
「先にホテルに帰ってます」と同行者に伝えたものの、
事態は一転し、風雲急を告げた。
そこで、最寄のお店に入る。
「ト、トイレを…か、貸して…」
ドーナツ屋さんのようなお店で訴えるも、
若い従業員は「トナリトナリ」
と申し訳なさそうに繰り返すだけ。
詳しく聞いている時間はない。
お礼を言い、隣へ。隣には喫茶店(地下一階)。
そこへ飛び込む。
カウンターに一人の中年女性。
「ド・イ・レ借りたいのです!」
というようなことを言うと、
その女性は、ムスッとしていたが
トイレの方向に指を差した。
結局、大事に至らずにすんだものである。
危機感を持てば
言葉の壁は越えることができるものだ、と実感した。
韓国人の温情に感謝したい。

<自治体国際化協会へ>
午後、自治体国際化協会へ。
当協会は「CLAIR」(クレア)といい、
地域の国際化を進める地方自治体の協同組織として、
1988年に設立された。
世界7主要都市に海外事務所が設置されており、
ソウルには1993年に設置された。
この協会を訪問することも、
今回の視察の大きな目的である。
詳しくは「財団法人自治体国際化協会」編へ。

<清渓川再び>
再び清渓川へ。
昨日よりも少し長めに歩く。
川沿いの柵には、
赤いリボンがところ狭しと結ばれていた。
大変な数に上る。
これは韓国サッカーチームを応援するためのもの。
韓国人のサッカーに対する想いは、
残念ながら届かなかった。
宿泊したホテルは、
サポーターの集まる広場の目の前。、
韓国チームが決勝トーナメントに出場していれば、
熱狂的な騒ぎを目の当たりにしていただろう。