• 「猫の手貸します」

暑い日だ、と思ったら夕方は大雨に雷、
そんな日であった本日の午後、構想日本主催の
事業仕分け」実演を傍聴した。
参議院会館で開催された。

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構想日本とは民間のシンクタンク。
事業仕分け作業は、
各種事業を政府間(国か地方か)・官民間・廃止など、
「仕分け」するための議論を行なう試み。
これまで15自治体で実施され、
議論のきっかけづくりに役立っている。
すでに30自治体から実施の問い合わせが来ているそうだ。

構想日本HP

私はこれまで、横浜市では議論に参加し、
また岡山市での実施では傍聴した。
そもそも論で事業を仕分ける試みは、
新しい公共や財政の逼迫が議論される昨今、
重要な試みであると注目している。

今回はこの国政版である。
昨年の衆院選挙では、
公明党・民主党が取り上げている。
H17年10月には小泉首相の支持で具体策の検討に入り、
現在議論されている
「行政改革推進法」(案)に反映されている。

今回の実演は、
参議院会館で行なわれたことから見ても、
国会議員に見てもらうための機会だったと言える。

対象事業は「ニート対策事業」で、
厚生労働省職員役が事業の説明をした後、
評価者が職員役に対し、次々に質問を浴びせた。
民間でできるのではないか、
地方自治体が行なうべきではないか、
国と一言で言っても
各省庁で重複しているのではないか、
つまり厚生労働省と文部科学省で
同じニート対策をやっているのではないか、
これでは重複事業ではないか…。
などなど。

これでシナリオがあるのか、
というくらいの迫真の実演だった。

留意点としては、
評価者の人選の仕方や、
最初はサンプル的に実施する点などがあげられた。

行革推進法が国会で成立すると、
国政レベルでも、
いよいよこの試みがスタートすることとなる。

【政調費】
交通費:スイカ(東京駅〜国会議事堂前駅)