• 「猫の手貸します」

さいたま市は4月から、
「市立の全小中学校、高校、養護学校の計161校」
「すべての消防署・出張所などに計60台」
のAEDを設置。(本日の埼玉新聞)

2月議会の予算案に、
このAEDの設置費用が盛り込まれてた。

命は一度失うと戻らないものだ。
公共施設に普及させていくことは重要なこと。
AEDの設置を予算に組み入れたことは、
妥当だったと考えて評価している。

●AEDとは、
「自動体外式除細動器」(難しい言葉…)のことで、
心臓の機能が停止した際に、
生存率を高める効果が期待できる機器のこと。

心臓とわき腹の2ヶ所に「貼り付け用ホッカイロ」
のようなものを貼り付け、
電気ショックを与え正常機能に戻す。
機械の音声の指示に従って操作する。

一つ買取るのに約30万円前後かかるが、
命の重さと兼ね合わせれば、
決して高い金額ではないと考えている。

●数年前、札幌市では、
野球をしていた中学生が心臓停止で亡くなった。
救急車の到着直前だった。
AEDを使用できていたら
助かった命だと言われている。

その両親がAEDの普及を訴えているのを
テレビで見たことがある。
助かる可能性があっただけに
無念さも大きかっただろう。
この無念さに想像力をはたらかせたい。

●さいたま市でも、近所に設置された今、
私たち生活者がAEDの設置場所や使用方法を知り、
いざという時に備えておくことも大切だ。

いつ何時、誰もが心臓の停止状況になる可能性がある。
救急車の到着を待っていては、
目の前にいる人の命が失われてしまうかもしれない。

設置箇所の拡大や設置位置の確認、
使用方法の普及などが、今後の課題だ。

この課題への取り組みは、
もちろん市民自身の努力を前提とするが、
行政の次の役割でもある。

NPO法人AED普及協会HP