• 「猫の手貸します」

昨日午前、明治大学の合同入学式に出席。
新入生とその関係者が列席。
会場の日本武道館は満員で立ち見の参加者もいた。

応援団・チアリーダーたちの導入に始まり、
学長・来賓の挨拶。
そして元オリンピック柔道金メダリスト
上村春樹氏の講演。
最後に校歌を起立して斉唱し終了。

上村氏は講演の中で、
「友達を作ること」
「量をこなすこと」
「やる気をだすこと」
などを新入生に対しアドバイスした。

おしゃべりの多かった
周囲の学生たちも式が進むごとに、
自覚を持ったのか、
静かになっていくのがよく分かった。

これから私の学生生活が本格的にスタートする。

  ★  ★  ★

式典の終了後、
日本武道館に隣接している靖国神社に立ち寄った。

定期的に行くわけではないが、
近くに行った際には、
殉難者に対し、哀悼の意を表する意味で、
手を合わせることにしている。

靖国については、総理大臣の参拝など
政治的課題を含めて様々な議論がある。

私の歴史認識は、
第2次大戦時の日本とアジアとの戦争は、
「侵略だった」というものであり、
中国・韓国から言われるまでもなく、
自らその教訓を社会に組み込んでいく
ことが必要であると考えている。

これは小泉総理自身が公式の場で何度も発している
日本政府の歴史認識とも一致するものだ。

そのような立場であり、
「自存自衛の戦争だった」とする
遊就館の歴史認識には同調できない。

ただし、当時の世界情勢は複雑に絡み合っており、
歴史認識は、これで完成ということはないと考えている。
今後も事実を積み上げるなど、
謙虚に歴史を学んでいきたい。

以上のような認識ではあるが、
遊就館に展示された
特攻隊員らの手紙は、強く心を打つ。

死を目前にしてなお、落ち着きはらって
自分の亡き後のことを肉親などに託していく。
それをしたためる際の気持ちは、
どんなものだったのだろう。

境内は、奉納相撲に沸いていた。
その周辺では桜の花が散り始めていた。