• 「猫の手貸します」

本日夜、構想日本主催のJ.I.フォーラムに参加。
場所は日本財団(溜池山王駅)。

テーマは、
「本当の問題は都市問題
 〜耐震強度偽装では済まされない〜」
と題し、昨年から問題となっている
耐震強度偽装問題を入口にして、
都市問題やまちづくりに話が及んだ。

討論者は、
青木 茂(㈱青木茂建築工房代表取締役/建築家)
善養寺幸子(オーガニックテーブル(株)代表取締役)
馬淵 澄夫(衆議院議員)
山岡淳一郎(ノンフィクション作家)

以下、主な意見。

耐震偽装問題は
一部の人に矮小化されつつあるが、
色々調査すると、
責任をとらない仕組みが見えてくる。

建築物の購入には、
建築主も消費者も金融機関からお金を借りる。
この金融機関のチェックが不充分だ。
「借りたお金を返してくれればいい」
という姿勢であり、
建物がいいかどうかでチェックをしていない。

あと数年すると、
築30年以上のマンションが100万戸となる。

耐震偽装問題では、
政府は早々に被害者に対する支援策を決め、
補正予算で50億円を支出することになった。
本当にこれでいいのか。
実態把握と税金からの支出の
合意形成プロセスを経るべきではないか。
非姉歯物件についてはどうするのか。
これも政府は支援すると言っている。

ニュータウン問題は、
新しいマイノリティ問題をもたらしている。
まちとして、
いかに新しい世代を
住み継いでいくかが課題だ。

補助金はハードに支出され、
考えたり話し合ったりする
ソフトの部分にもお金を回すべきだ。

政府の進める「都市再生」は、
経済対策として進められた。
まちづくりではない。
結果、品川など都心で、
高層ビルが立ち並ぶ現象に。

再生建築は新規建築に比べ、
・7割のコストで済む。
・環境負荷もかからない。
・所得税がかからない。
・施工時間も半分で済む。
・輸送コストがかからない。

ヨーロッパは8割が再生。
2割が新築である。

構想日本HP

【政調費】
交通費:
行き=四ツ谷3丁目〜溜池山王
帰り=溜池山王〜東川口

参加費は、構想日本の会員なので無料。