• 「猫の手貸します」

昨日(26日)午後、
市民生活・安全対策特別委員会の視察に参加。
視察先は、愛媛県松山市。
対応していただいたのは、
市民参画まちづくり課職員2名ほか。

「松山市安全で安心なのまちづくり条例」について、
担当職員に説明を受けた後、質疑応答。
以下、その概要。

■松山市の概要
★松山市は最近、
H12 中核市(人口30万以上の自治体で権限が移譲される)、
H17.1.1 周辺1市1町を編入合併。

★現在人口は約51万人。
財政規模は全体で約3200億円、
一般会計は約1400億円。
自主財源は全体の歳入の53%。
産業では、観光に力を入れている。
道後温泉は有名だ。

★現市長の方針で、
「坂之上の雲」を軸としたまちづくりを目指す。
「坂之上の雲」とは故・司馬遼太郎の小説で、
明治時代を背景として
松山市に由緒のある人物を描く。

〔松山市HPより〕
司馬遼太郎さんが、正岡子規と秋山兄弟の3人の
生き方を通して訴えている『夢』や『理想』や
『目標』を持って、前向きに行動していく素晴らしさを、
みんなで共有し、そこに込められた作者のメッセージを
主人公達の気概を通して読み取り、個性のある魅力的な
まちづくりを市民参加で進めていきます。 

★水不足が過去数年間生じた。
議会にはこの対策のための特別委員会が設けられた。

■安全で安心なまちづくり条例
★平成11年、番町という地区で若者200人が暴動を起こす、
という事件が発生。

暴走行為や落書きなど、
商店街における若者の暴走は、
それまでも継続してあったが、
以前にも増して看過できなくなった。

そこで、市ではH13年に「まちづくり市民懇談会」を設置。
H14年には条例を施行。

以来、条例に基づく「まちづくり会議」での議論や
住民による「落書き消し隊」、
ガーディアンエンジェルを招くなど、
多角的な取り組みを続けている。

その結果、昨年は暴走行為も無くなり、
若者のタムロもほとんど無くなったという。

★松山市の「安全安心条例」の特徴は、
若者の暴走行為を土台としている点である。

若者の行為を諌めるだけではなく、
若者のエネルギーの発散の場としてスケボーや、
ストリートライブパフォーマンスなどを
行政や商店街などが作ったことも、
事件のは発生を未然に防ぐことにつながっているようだ。

★担当している所管は、
市民参画まちづくり課で職員は2.5人
(他の事業も兼務しているため端数)。

★警察からの不審者情報をHPに載せて、
情報提供をしている。

★今後の課題は、
・補助金を支出しているモデル地区自身の活動の自立。
・こうした活動の全市的普及。
・関係団体等の連携。      など

■さいたま市での「安全安心まちづくり条例」
すでに行政内での立案、市民へのパブリックコメントを終え、
最終調整段階。2月の議会に提案される予定。

先に形を作るが、施行後、魂を入れるべく、
協働の中身を作っていく方向性。

〔LINKs〕
松山市HP
安全で安心なまちづくり条例
市民参画まちづくり課