• 「猫の手貸します」

12月1日午後、図書館総合展のフォーラムに参加。
パシフィコ横浜で開催された。

図書館に関する様々な企画があったが、
そのうち、「図書館と指定管理者制度」
に関する2つの研修に参加した。

図書館における指定管理者制度
講師:高山正也(慶大教授)・吉田育代
公共図書館が生き残るには
-指定管理者制度時代をむかえて-

講師:薬袋秀樹(筑波大教授)
(敬称略)

2つの研修とも、
指定管理者制度が導入されてきた流れは、
否定できない
、との見解。
とくに「規制緩和」であり、
これを機会に
図書館をより自由なところに置くべきだ、
との意見があった。

2つの研修では、
図書館の今後のあるべき姿や
公共図書館の改革案などが示された。

ただ、図書館に指定管理者制度の導入が
急速に広まるかといえば、
そうではないという見方が出た。

それは、これまで図書館がかなりの部分を
民間に委託するなどして、
現在は公務員でないとできない部分だけが
残されているものであり、
指定管理者にすぐにできる
内容のものではないとの理由だった。

専門的知識の蓄積をもっている
職員の存在は大切だと言う。

別件では
顧客満足という発想に立って、
それぞれの図書館が
コレクション方針を明確化する
ことの大切さが述べられた。

民間とのコラボも、
検討したらどうかとの話もあった。
新刊本をそろえる書店に
隣接している図書館もあっていい、
という提案もあった。

最後の締めでは、
選択と集中で地域の特性の沿った
図書館作りの必要性が述べられた。

なかなか見ごたえがあり、
現在の総花的なやり方が、
これからは成り立たないことが、
よく理解できた。

これを機会に
さいたま市のHPを見てみたが、
なかなかの充実ぶりであった。

図書館展HP

さいたま市図書館HP

【政調費】
参加費は無料。
交通費は、スイカとパスネットでの支払い。