• 「猫の手貸します」

昨日(26日)午前・午後、
パナホーム主催の耐震住宅に関する
研修・工場見学会に参加した。

会場は「つくば工場」。
今回は、年に4回程度開催されている
セミナー&工場見学会の今年5回目の開催にあたる。

住宅を購入する人など一般向けの企画だが、
私の現在の所属委員会が建設水道委員会であり、
住宅の耐震化は目下最重要課題の一つであることから、
民間の耐震化について情報を得るために、
主催者の同意を得て参加した。

以下、主な内容。

セミナー
住宅建築でパナホームの考えるコンセプトは、
・安心・安全
・健康・快適
・創エネ・省エネ     である。

これまでの震災においての教訓は、
①繰り返しの地震への対応
②震災後の生活

特に①については、
建築基準法で想定されているのは、
最初の大きな地震の震度への対応であり、
その後の余震への配慮はメーカーでまちまちだ。

パナホームでは、繰り返しの震災に耐えうる
特殊な筋交いを作った。

また、壁面を厚く頑強にし、
強い震度への対応を強化することにより、
柱や壁面の制約を取り除いたという。

②については、阪神大震災の時、
家具の転倒での死が1割に上ったことを示し、
作り付けの家具が望ましいこと、
食器戸棚には耐震ロックを、
窓ガラスは強化ガラスにすることを薦めていた。

工場見学
つくば工場内を見学
それぞれの工程を作業員の説明付で見学して回った。

印象に残ったのは、所々に見られる自動化した流れ。
ロボットが大活躍していた。

筋交いの強度の実験も見たが、
確かに、木や通常の鉄のものより、
パナホーム製の特殊な筋会のほうが、
2度目の圧力を受けた際の損傷は
少ないことが理解できた。

その他
実際の震災の体験スペースがあり、
震度5と阪神大震災と同等の震度を経験できた。

さいたま市内の防災センターでも経験しているが、
改めて、笑い出してしまうほど大きな衝撃を受けた。
もし、このような大きさで地震が来たら…。
阪神大震災では就寝中に
このような地震が起きたのである。

住宅展示場もあり、家の中を見学したが、
太陽光発電の実用化が特に印象に残った。
自然エネルギーの中でも、
家庭用では一歩抜きんでているのが太陽光発電だ。

約30年前から使用されている太陽光発電は、
いまだ使用されており、
インバーターさえ取り替えれば、
耐用年数は相当な期間となりそうだ。

とくに災害時などの緊急の電力の確保や、
通常の節電、時には東京電力への売電にもつながり、
リスク回避やコスト面でも、これは大変興味深い。

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以上は、あくまで私の参加メモであり、
当欄を使用して、
パナホームの宣伝をしているわけではありませんので、
ご了承ください。

ただ、関西の企業だけあって、
震災については説得力のあるしっかりとした
内容を提示しているよう印象をもちました。

また、雑談でのことですが関係者に、
最近起きたマンション建設の偽造事件について
意見を聞く機会を持ちました。

元手となるお金の削減を、
資材のコスト削減で対応(違法行為)するという、
構造的な問題ではないか、
との意見を伺いました。
「構造的」というのは、
今回の事件は氷山の一角、ということです。

セミナーや見学会を通じ、
パナホームは、顧客との信頼を重んじている、
という姿勢が伝わってきました。

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私は、このような民間企業等の主催するセミナー等へも
積極的に参加しています。

議員は一般的に、
自らの職務に関わる情報の収集を、
行政職員からの提供に頼るケースが多く、
独自の情報ソースを持たねば、
議員として、主体性を持った活動を充分にできない、
と考えているからです。